2014 Rd.1 AUSTRALIA

20140316-01

 

 完走を最優先に臨んだはずの決勝だったはずなのに、小林可夢偉はスタート直後の1コーナーでマシンを降りなければならなかった。とても単なるミスとは思えないような激しいブレーキロックとクラッシュ。一体何が起きたのか? マシンのロガーデータを持ってスチュワードに対し状況説明を終えた後の小林可夢偉に聞いた。

 

ーーリタイア直後には自分のミスだと言ってフェリペ・マッサに謝っていましたが、実際はそうではなかったみたいですね。

「謝る必要はなかったみたいですね(苦笑)。スチュワードからはお咎めなしという通知をもらっていますし、100%クルマのトラブルのせいだったということになっています」

 

ーーどういう状況だった?

「久々のF1やし、あまりにもスタートして直後のブレーキングで何があったのか分からなくて。テストでもレースシミュレーションも何もできてなかったから、まさか冷えたタイヤがこんなにグリップせぇへんとは思わなかったっていうね。『なんで一人だけこんなおかしいスピードでアプローチしてるんやろ?』ってある意味パニック状態で。早くブレーキ踏んだつもりやったのにロックして止り切れなかったんです。『F1の1周目ってこんなにあかんかったけ?』っていうのが一番最初に頭に浮かんだんですけど(苦笑)。

 だから自分の感覚がおかしかったのかなと思って最初はまず謝ったんですけど、データを見るとリアのブレーキ(制動力)がゼロで前のブレーキしか効いてない状態やったんで、『そら絶対止まれへんわな』と」

 

ーー具体的には何が問題だった?

「システムの問題で、実際に何が悪かったのかはまだ分からないんですけど、フォーメーションラップの時に『エネルギー回生ができない』とは言われてたんで、その原因を僕がもうちょっと理解していればもしかしたら問題があるかもしれないと思ってブレーキを踏んでたかもしれませんけど、あの時点では100%クルマを信じてたんで、いつも通りにブレーキングしたらああなったんです。リアブレーキがないって、普通に考えれば恐いことなんで、早く原因が分かれば良いんですけどね。まぁこれも経験なんで、ひとつずつやっていくしかないですね。まぁ、時間がかかるかどうかはわからへんけど、全力でやってるんで」

 

 20140316-02

 

ーーブレーキの問題はヘレスで出ていた症状と同じ?

「いや、そんな問題じゃないですね。完全にリアブレーキがゼロなんで。あの時は(リアブレーキが)安定しないだけでしたからね」

 

ーーマッサにぶつかる前にキミ・ライコネンのマシンにも追突しそうになっていましたね。

「前にフェラーリ(ライコネン)がいてそれだけは避けたんですけど、パッと前を見たらマッサがいて、あれはもう避けられないですよ」

 

ーースタート自体は悪くなかった?

「スタートは良かったですよ、(セバスチャン・)フェッテルの前に出たくらいやからね」

 

ーー今の心境は?

「復帰の第1戦をこういうかたちで終えることになったのは非常に残念ですね。第2戦に向けて、気を取り直してがんばるしかないですね」

 

ーーシーズンの開幕はまだといった感じ?

「開幕はしてますよ、いつまでも残り19戦のままじゃダメでしょ?」

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Related Articles

Comment

  • トラックバックは利用できません。
  • コメント (0)
  1. コメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。