REGULAR【連載】

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 ピットストップが行なわれる場所には、ドライバーがクルマを停止させるべき位置が“バミられた”マーキングが付けられています。これは粘着テープを路面に直接貼って描かれていて、各チームが自分たちのマシン寸法に合わせて独自に用意します。

 

 一見なんの変哲もないようなただの黄色いテープに見えるかもしれませんが、2秒台の超高速作業、1000分の1秒を争う現代のピットストップですから、よく見るとこんなテープにも時間短縮の工夫があることはご存じでしょうか?

 

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 まずはこの写真、よーく見てください。

 

 パイロンが置いてあるのは、人間の代わり。ピット練習ですから、人間をはねないように、まずはパイロンで「ここにガンマンが待っていますよ」という印にしているわけです。

 

 短く突き出たところがアクスル、つまりホイールセンターが来るべき停止位置。そこを中心(=0)に目盛りが10cm単位で刻まれていますが、これはフロントジャッキの前にもあって、ピット練習の際に「はい、今は10cm手前だったよ」とか「5cm右にオフセットしていたぞ」などとチェックされるわけです。時速80kmから一気にハンドルを切ってブレーキングして停止しなきゃいけないというのに、ドライバーも楽じゃありません。

 

 なお、前輪と後輪のこれがついている場所を見れば、各チームのマシン設計者が絶対に知られたくないホイールベースなどの情報が分かってしまう……などという話はまたの機会にします(苦笑)。

 

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 で、よく見て頂くと、このテープの表面がブツブツになっているのが分かりますでしょうか?

 

 なんと、こんな滑り止めがついたテープを使っているんです。ちなみに、横に置いたiPhone5と比べてブツブツの大きさを感じてみてください。

 

 ちなみに、このテープを使っているのはレッドブルとマクラーレンだけです。

 

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 それ以外のチームはこういう滑り止めテープ。これも表面はザラっとしています。

 

 こうやってピットイン時もピットアウト時もしっかりグリップするように工夫しているんですね。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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