REGULAR【連載】

01_P3276092

 

 5つのレッドシグナルが灯り、それがブラックアウトするとスタート。というのがF1のスタートシグナルですが、5つのシグナルは1秒ごとに1つずつ灯っていき、1〜5秒秒以内にブラックアウトするということまでレギュレーションで決められています。

 

 これはレースディレクターのチャーリー・ホワイティングがスタートライン上にあるスタートタワーでボタン操作をして開始しますが、スタートのタイミングを特定のチーム/ドライバーに対して有利にできないよう、全て自動化されています。開始のボタンを押した後は、1秒ごとに灯っていき、何秒後にブラックアウトするかはランダムに決定されるため、誰も知らないというかたちになっているわけです。

 

 今回はそのスタートタワーに潜入してきました。

 

 スタートシステムのハードウェアは、サーキットごとに異なっています。そんなに複雑な操作が必要なものではありませんが、サーキットが完成した年代によってそれぞれ違う形式のハードウェアが備え付けられています。

 

 メイン写真は1999年完成のセパン・サーキット。

 

 スタート時に使用するのは一番下に並んだボタンで、左から「スタート」(緑)、「フィニッシュ」(赤)、真ん中のカバーが付いたボタンが「アボート」と「セーフティカー」、右側は「クリアー(白)」と「ホーン(青)」です。

 

 このうち、通常のスタート時に使用するのは「スタート」だけ。これを押せば自動的に前述の手順が進行してスタートが切られます。グリッド上でスタート前に止まったマシンがいてスタートを中止する場合は「アボート」を押して、エクストラフォーメーションラップの表示に切り替えます。

 

 上の画面両サイドにはピットレーンの入口・出口のシグナルを操作するボタンもありますが、ホワイティングもスタート操作後はすぐにレースコントロールルームへと移動するため、こうした操作をここで行なうことは稀です。

 

02_P3276094

 

 コントロールパネルの上には、スタートシグナルの状態を表示する小さなモニターも付いています。

 

04_P3023518

05_P3023517

 

 一方、こちらは2004年竣工のバーレーン・インターナショナル・サーキットのスタート台。こちらはボタンのみでモニターなしです。モニターは別途持ち込まれます。

 

06_P3023513

 

 使用するのは下のボタン。左から2番目の「F1」と書かれたボタンがスタートボタンです。その横にある「15min」「03min」はスタートまでのカウントダウンを行なうボタンです。グリッドは30分前にオープンになり、15分前に(ピット出口が)クローズ、3分前までにタイヤ装着、1分前にエンジン始動、15秒前にグリッドクリア(スタッフも離れる)という手順になっています。

 

 「スタートアボート」は左上のツマミです。

 

 真ん中の赤・緑・黄はそれぞれ「オールレッド」「オールグリーン」「オールイエロー」となっていますが、これを使う機会はないでしょう。右端はピットレーン入口・出口の操作ですが、やはりこれを使う機会も基本的にはないはず。

 

07_P3023522

 

 ちなみにバーレーンのスタート台はこんな仕様。黒く見える部分は遮光ガラスで、内側からは外がハッキリと見えます。このスタート台もサーキット固有のもので、仕様はサーキットによってまちまちです。

 

08_P3276096

 

 こちらはセパンのスタート台。結構手狭なスペースで、大人2人が入るともう足の踏み場がないほどです。

 

09_P3276099

 

 スタートシグナルは視認性の高いLED製の大型ライト。これだけはFOMによって用意され、全グランプリで同じものが使用されます。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

Related Articles

Comment

  • トラックバックは利用できません。
  • コメント (0)
  1. コメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

Recent Post【最新の記事】

Calendar【日付で記事検索】

2020年6月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat Sun
« May    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930