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【バーレーン合同テスト】F・アロンソ「メルセデスAMGの速さは間違いないが、レッドブルも手強い」
2月19日からのバーレーン合同テストでは前半の2日間を担当したフェルナンド・アロンソだが、フェラーリはまだ細かなトラブルの影響もあってパワーユニット制御系の煮詰め作業を行なっている段階。そのテスト進捗状況についてどう考えているのか、アロンソに聞いた。
ーーテスト状況についてどう考えていますか?
「もちろん僕らは日ごとにマシンもシステムも理解を進めているし、前進しているけど、まだこのクルマの全てを完璧に理解できたとは言えないね。パフォーマンスを引き延ばす作業に進むためには、まだまだやらなければならないこと、理解しなければならないことはたくさんある。まだ底までは到達できていないんだ。電気系統の規模が極めて大きいから、僕らも今朝は電気系に問題がでてしまったしね。今のF1は様々なパラメーター(数値)によって走っているから、それが少しでも間違っていれば走れなくなったりする。僕らは大きな問題は抱えていないけどね。
ヘレスでは問題を抱えたメーカーもあったし、天候コンディションが良くない日もあったから、どのチームにとっても開幕までの限られた日数で準備を整えるのは大変なチャレンジだね。でも僕らはヘレスでも160周も走ることができたし、走行距離という点では満足行く状態にある。チームの状態も悪くないよ」
ーーマシンの進歩はどれほど?
「ヘレスからここまでの間にもドライバーがしなければならない操作をシンプルにしたりといった改善は進めたよ。それもあるし、シミュレーターでの作業のおかげもあって、今回バーレーンでは僕はもう気持ち良く走れている。今回のテストでは小さなトラブルも出てしまったけど大きな問題じゃないし、次のテストではマシンセットアップとパフォーマンス面に集中できれば良いなと思っているよ。来週の最後テストがとても重要になると思っているからね」
ーー今年のマシンセットアップは複雑化している?
「確かにセットアップが複雑になったことは事実だし、朝に走り始めるまでにいくつかのチューニングが必要だったりもする。マシン側に少し変更を加えなければならないこともある。でも現時点では僕らはそんなに大きな問題は無いし、それほど酷くはないよ」
ーー自分たちのポジションをどう見ていますか?
「それぞれのマシンがいろんなテストを行なっているし、特にここは風が弱ければタイムに与える影響が大きいし、そういうときに柔らかいコンパウンドを履けばタイムも出やすいんだ。チームによってクルマやパワーユニット電子系の異なるセットアップを試していたりもする。だから単純なタイム比較は意味がないよ」
ーーメルセデスAMGは圧倒的なタイムを叩き出しています。
「メルセデス勢が速いのは間違いない。ヘレスでもバーレーンでもそうだ。パワーユニットの機能という意味では最も上手くいっていると言えるだろう。でもこれはまだテストでしかないんだ。燃料搭載量もタイヤの使い方も分からない。逆にレッドブルやルノーの問題もあまり気にしていないよ。誰だって開幕までにいつかは問題を解決してくるだろうからね。開幕戦ではメルセデス勢も手強いだろうけど、レッドブルだって手強いと思う。もちろんフェラーリもね」
(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)
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