07/22
【ドイツGP・日曜】F・アロンソ「ウイリアムズは完全に射程圏外に行ってしまった」
ーー今日はかなりバトルの多いレース展開でしたね。
「スタートでフェリペ(・マッサ)と(ケビン・)マグヌッセンの事故のおかげで2つポジションを上げて、その後はフォースインディアを引き離して前の3台を追うことができた。1回目のピットストップはほぼ予定通りだったけど、2ストップで行くのはかなり厳しい状況だったから、それ以降は周りのドライバーたちのタイヤがどうなっているのかを常にチームに聞きながら3回ストップに戦略にしたんだ。ピットストップでレッドブルを逆転できたのにはびっくりだったけど、セバスチャン(・フェッテル)と戦うだけのペースはなかったけど、ダニエル(・リカルド)とは僕の方がフレッシュなタイヤを履いていたから有利に戦えた。最後はかなり燃料をセーブしなければならなかったし、今日は5位が臨みうる最大限の結果だったと思う。本当にギリギリで、最終ラップは(ショートシフトで)あちこちで8速ギアを使って走っていたくらいだからね。フィニッシュラインがあと100m先だったら、ダニエルに抜かれていたと思うよ。
僕にとってはここまでではオーストリアGPがベストレースだったけど、今回も戦略の複雑さや好バトルを考えれば満足いくレースだったと言えるだろう」
ーー第3スティントにレッドブルがスーパーソフトを履いたことについては? フェラーリも同じ戦略を採っていればフェッテルを逆転できた?
「特に違いはなかったと思う。いずれにしてもソフトを履かなければならないんだからね。ソフトはペースが遅い代わりに長く走ることができる。僕らはそれを、少しまだ燃料が重い段階でやって、最後に軽くなったところでスーパーソフトを生かそうと思ったんだ。第3スティントでスーパーソフトを履いたとしても、ダニエルの後ろに抑えられて数ラップを失っていただろうしね」
ーーリカルドとのバトルはいかがでしたか?
「彼とのバトルはいつもクリーンでフェアだし、すごく良い走りをしている。彼はミスをしないし、すごくスマートなドライビングをしているしね。今日のバトルも充分に楽しませてもらったよ」
ーーエイドリアン・スーティルがスピンした際、セーフティカーが入らなかったのは驚きだった?
「僕らとしては、あのタイミングでセーフティカーが入ると困ったことになるから、入って欲しくはなかった。無線でも、ここでセーフティカーが入ったらどちらのタイヤを履くべきか問題だと話し合っていたんだ。ただ、一般的な状況として、(コース上にマシンが止まっていたので)セーフティカーが入るだろうなとは思っていたよ。だって、フロントウイングの破片がコース上に散らばっただけでもセーフティカーが入るのに、クルマが止まってもセーフティカーが入らないなんて、変でしょ?(苦笑)」
ーーウイリアムズにコンストラクターズ3位のポジションを奪われてしまいました。
「僕ら自身の目標は変わっていないし、毎レースできるだけ多くのポイントを獲得することに集中するだけだ。ウイリアムズはカナダでは結果こそ残せなかったけど速かったし、オーストリア、シルバーストン、そしてここホッケンハイムでも、彼らは完全に僕らの射程圏外だった。ウイリアムズとコントラクターズチャンピオンシップのポジションを争うなら、もっと良い仕事をしなければならないだろう。もちろんフォースインディアとマクラーレンの存在も忘れてはいけない。特にマクラーレンは土曜の予選で僕らよりも0.5秒も速かったんだ。僕らにとっては後方に控える驚異だ」
(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)
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