07/21
【ドイツGP・日曜】小林可夢偉「予選のパフォーマンス差がそのまま出た。何にも面白くもない」
涼しいコンディションの決勝ではマルシア勢と同等の戦いができるかと期待されたケータハムと小林可夢偉だったが、ジュール・ビアンキには大きな差を付けられてしまった。なんとかマックス・チルトンは抑えきって16位で完走した可夢偉だったが、その表情は満足とはほど遠いものだった。
ーー外から見ると、何事もなくレースができたように見えましたが……?
「はい、きちんとレースをしました」
ーーマルシアとの差が思ったよりも大きかった?
「まぁ、予選のパフォーマンスを考えるとこんなもんかなと思いますけどね。僕はチルトンと同じくらいのタイムで走って、ビアンキは僕のベストよりコンマ7〜8秒くらい速かったんで。だから、予選のパフォーマンス通りのレースですね。何にも面白くないし、皆さんも何にも書くこともないと思います(笑)」
ーーこれまでは予選ではマルシアに差を付けられても、決勝では逆転するということも少なくなかったけど……?
「今回はタイヤがタレましたからね……。コースに対してコンパウンドが柔らかめやったでしょ? だから全体的に厳しかったんですよね。それでも余裕で3回ストップで走り切れるわけやから、これが普通やと思いますけどね」
ーーチルトンを抑えるのは大変だった?
「それはそんなことなかったですね」
ーー戦略は最初から3回ストップで?
「いや、途中で変えました。タイヤの様子を見つつ、エンジニアと話し合いながら。タイヤが思ったよりも保たなかったんですよね」
ーー途中、上位集団が来たときにターン6でコースオフしながら譲る場面が映っていたけど?
「あそこまで親切に譲らないといけないんですよ。トップ集団が来たら、これでもかっていうくらい青旗!青旗!って(ダッシュボードの)ライトが光らされるから。(後ろから来てるのは)分かってるんやけど、よう見たらまだエラい遠いんですよ(苦笑)」
ーーグリッドについてからヘルメットを交換していたのは?
「無線の調子が悪くて。付けた瞬間から救急車みたいな音がしてたんですよ。その瞬間にやる気なくなりましたよ(苦笑)。『ちょっと、救急車が走ってるけど!?』って言うて。そもそも、走る前にチェックしとけよっていうね」
ーー今回は現場の人員削減もあったけど、その影響はなかった?
「特に何もないですね。今までと変わらずやってました」
ーー戦えるようになるには、アップデートを待つしかない?
「そうですね、それを待つしかないですね」
ーーハンガリーでもあまり状況は変わらない?
「ですね。ハンガリーで馴染みの和食屋さんでマンガリッツァ豚(ハンガリーの国宝)のショウガ焼きを食べて、夏休みに突入したいと思います」
(text and photo by 米家 峰起)
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