REPORT【報道】

20140121_HONDA-GP2-01

 

「ホンダが日本人ドライバーをGP2に送り込むらしい。もう決まった話らしい」

 

 最初にそんな噂を耳にしたのは、昨年のアブダビGPの週末のパドックだった。

 

 その時点で囁かれていたのは、マクラーレンの育成ドライバーとして日本時ドライバーが起用され、GP2に参戦するということ。もちろん財政難のマクラーレンにそんな余裕があるわけもなく、その背後にはホンダの存在があることは間違いなかった。

 

 そもそも2013年のGP2は、年間200万ユーロ(約2億8000万円)という参戦コストの高騰と、GP2でタイトルを獲得してもF1へのステップアップに繋がらないというジレンマに陥っていた。そのためGP2主催者は2014年に向けて予定していたニューマシンの導入を断念し、マレーシアやシンガポールなど遠方へのフライアウェイ戦を削減して、コスト縮小とドライバーの確保を図っていた。

 

 スター選手の不在に悩み、資金難でシートを失ったロビン・フラインスや、売出し中の佐藤公哉などに特別条件でシートをオファーしたという話さえ聞こえてきていた。

 

20140121_HONDA-GP2-02

 

 そんな中で降って沸いたホンダドライバー参戦の話だけに、GP2主催者によるテコ入れ策の一環かと思われた。しかし主催者の内部の数人に「ホンダが日本人ドライバーを乗せるって決まったらしいね」とカマをかけてみたが、皆一様に「本当か? どこのチームだ? フォーミュラ・ニッポンのドライバーか? 来週のテストには参加するのか?」と、本当に何も知らない様子だった。それどころか、それが事実なら非常に嬉しいと言わんばかりの反応だった。

 

 つまりマクラーレンとホンダは主催者ルートでGP2に飛び込むのではなく、単独でチームと交渉していたことになる。となればメルセデスと関係の深いロシアンタイム(母体はドイツの元パーク・アカデミー)やロータスと関係の深いDAMS、レッドブルと近いアーデン、そしてケータハムは除外される。

 

 そんな中で浮上したのがARTだ。共同オーナーはFIA会長ジャン・トッドの息子ニコラ・トッド。ARTと良好な関係を築くことは、すなわちFIAとも良好な関係を築くことになる。F1参戦を歓迎されているホンダとしては、願ってもないチャンスと言えた。(2/2に続く)

 

(text by 米家 峰起 / photo by GP2, 米家 峰起)

 

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