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【現地観戦ガイド】大気汚染は心配だけど、日本から簡単に行けて楽しい上海のグランプリ(中国GP)
グランプリを現地観戦しに行くためのガイド情報。全グランプリを現地取材している『F1LIFE』だからこそ知っている情報を読者だけにお届け。
第4戦中国GPは、日本からほど近い上海での開催。近くて遠い国というイメージの中国ですが、実際に行ってみれば思いのほか簡単にお手軽に観戦できてしまう海外グランプリだということが分かるはずです。
【サーキット】・・・巨大なグランドスタンドが印象的なティルケサーキット
SHANGHAI INTERNATIONAL CIRCUIT(上海インターナショナル・サーキット)
●場所:中華人民共和国、上海
●全長:5.451km(決勝:56周)
●開催:2014年4月17日〜20日
【ここが「○」】・・・日本からも手軽に行ける海外レース!
マレーシアと同じく、最も手軽に行ける海外レースのひとつです。東京からなら飛行機はたった3時間。上海は都会なので想像するほど日本との落差もありませんし、今は地下鉄でサーキットまで行けるのでアクセスも楽ちんです。グランドスタンド席が2000元(約3万3000円)と観戦チケットが安いのも◎。
【ここが「×」】・・・大気汚染とマナーの悪さ
PM2.5の影響で空気がモヤモヤしていることが多い(というかほとんど)なのは事実ですし、公共交通機関などで人民のマナーの悪さにちょっと嫌な思いはするかも。とはいえ、サーキットではチケットを購入できる経済レベルの人しかいないので、あまり嫌な面を見ることはないと思います。それでも決勝日となるとサーキットはものすごい人で溢れかえるので、ガラガラな会場をイメージして行くと驚くことになると思います。
【日本からのアクセス】・・・日本から最も近い海外グランプリ
日本から上海へは、JALやANAといった日系航空会社が直行便で結んでいます。東京からだけでなく、関西空港や名古屋、さらに中国系航空会社なら驚くほど日本各地の空港から上海行きのフライトがあり。東京〜上海はドル箱路線なので安くはありませんが、他の空港なら格安の便もあります。東京から3時間、関西空港なら2時間ちょっと、福岡なら1時間半で到着しちゃいます。韓国GPが無くなった今となっては、日本から最も近い海外グランプリです。
マレーシアと同じく週末弾丸グランプリ観戦旅行も可能ですが、上海は深夜便というのがないので、日曜の決勝後に最終便に乗るのは無理。月曜の1日有給は必要です。
【宿泊】・・・上海市街の小洒落たエリアがオススメ
サーキット周辺の嘉定区にもホテルはありますが、アクセス方法がありません。中国は国際免許が無効なのでレンタカーも不可。
しかし、上海市街からサーキット駅まで伸びる地下鉄11号線を利用すれば、アクセスは簡単です。街中のホテルに宿泊して地下鉄を乗り継いで行きましょう。
上海市街の南京東路・西路や新天地、中山公園など小洒落たところに宿泊すれば、観光気分も充分に味わえます。ちなみに、一部のF1ドライバーも南京東路に近い人民公園の某高級ホテルに宿泊していたりします。
【サーキットへのアクセス】・・・地下鉄で簡単にアクセスが可能
前述の通り、市街地から地下鉄11号線で「上海賽車場駅」まで直通ですので、これを利用しましょう。40分ほどで到着します。終電は10時とやや早めですが、中国GPではそんな時間までサーキットに残ることもないので問題ないでしょう。
タクシーで行くと1時間程度、片道約3500円ほどです。
【グルメ】・・・中華料理といえどもいろいろあり!
中国のグルメといえばもちろん中華料理。といっても広い国なので地域によって全く異なる料理なのですが、上海なら上海料理がオススメです。甘辛い味で、日本人の口にもよく合います。ローカルなお店はなかなかハードルが高かったりしますが、小籠包などは1個1元(約16円)で売っているようなそういうお店の方が美味しかったりします。もちろん南翔饅頭店のような有名店も美味しいですけどね。日本では高価な北京ダックも、中国では1羽1000〜2000円程度で食べられてしまうので、ぜひ味わって見てください。
それに実は日本のレストランもたくさん進出していて、街中のあちこちで吉野家やココイチのようなチェーン店から、個人経営の日本料理屋さんまでたくさん見かけます。日本語が通じるところも多く、思ったよりも日本と同じような食生活が送れてしまいます。
【観光】・・・上海周辺には観光名所がたくさん
上海市内には観光名所がたくさんあります。中国らしい庭園の豫園や、戦前の居留地を改装した新天地や外灘、新しい高層ビル群が建ち並ぶ浦東、ショッピングストリートの南京東路・西路などなど。サーキットのある嘉定区にも昔ながらの古い街並みを保存したエリアがあります。レース以外にも楽しめる要素がたくさんあるのが上海だと言えるでしょう。
【オススメ度】☆☆☆☆★・・・ここもお手軽に楽しめる海外グランプリ!
日本から簡単に行けて、サーキットへのアクセスも簡単で、食べ物にも困らない。大気汚染や人民のマナーはちょっと心配だけど、ちょっとカオスなローカルな面も“広い心”で行けば楽しめること間違いなし。基本的にオススメ度は高いグランプリです。
(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Wri2)
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