04/18
【中国GP・金曜日】小林可夢偉「ボタン操作が忙しすぎて、手が4本ないと無理です!」
21位・22位と最下位に沈んだ中国GP初日のケータハムだが、これは本格的なアタックランがやりきれなかったため。プログラムとしては大きなトラブルもなく走行を重ねたという。
アタック不発の理由はパワーユニットのシステムを使いこなすためのステアリング操作が膨大になりすぎたことにあるが、明日の予選にはこれを改善して臨む。可夢偉自身もリラックスした様子で語った。
ーー今日は途中で少しトラブルが出ていた?
「いや、全然ないですよ。ノートラブルです。まぁ、チームが良くなってるのは間違いないから」
ーー午後のオプションタイヤのアタックは不発だった?
「いや、そんなわけじゃなくて、マトモに走れなかっただけです。あまりにもハンドルのボタン操作が忙しくて、パニック状態になって、シフトチェンジが間に合わなくて(苦笑)。ボタン操作が忙しすぎて、それをやってるとシフトチェンジができないんです。めちゃくちゃ忙しくて、『手が4つないと俺には無理や』って今のところ言うてるんですけど(笑)」
ーーそれは何か新しいことを試しているから?
「そう、新しいシステムを入れてやってるんですけど、ドライバーが対応できないっていうくらい(ボタン操作が)忙しくて。今のとこね。てゆうか、ステアリングの液晶が欲しいですよね。(旧型のLEDでは)視認性が悪いわけじゃないけど、なんかあっちの方がカッコえぇなって(笑)」
ーーコーナリング中にボタン操作をしていて飛び出した人(パストール・マルドナド)もいたよね?
「いましたね! 僕もあれ見て笑ってましたよ、『あんなことあんねや』って(笑)。でも、ああなりかねないですよ。コーナリング中にも操作しなきゃいけなかったりしますから。まぁ、アイツはちょっと変なとこでやってましたけどね。もうちょっと前見とかないとダメですよ」
ーー予選本番のアタックに向けて不安が残った?
「いやいや。まぁトライしてみて、ドライバー的には無理だっていうことが分かったっていうことですね。明日はそんなに操作しなくても良いようにしていきます」
ーーきちんとアタックさえできれば、ドライなら特に問題なくマルシアの前にはいけそう?
「まぁ全然問題ないと思うんですけど、手が4つ欲しいっていうだけですかね(笑)」
ーータイヤの温まりは?
「それは悪くないですね」
ーーグレイニングができているように見えるけど?
「それは寒いからですよ。レースではフロントタイヤがキツいと思いますけどね。僕的にはここのサーキットは良いんです。ただ、一発は速いけど、ロングランが良くないんです、タイヤを使いすぎちゃって。それだけが問題なんです。リアをセーブさせたら一番上手いと思うんですけど、フロントをセーブするのが上手くできないんですよね」
ーー長いバックストレートで、最高速は?
「今のところ思ったほど速くないんで、それはそれでちょっとね。まぁ大丈夫やと思うけど、メルセデスAMG勢との差は大きいよね。向こうは330km/h超えてたでしょ? ここでそれ超えるって、強烈ですよ。去年のモンツァで(セバスチャン・)フェッテルがそのくらいでしょ? それよりダウンフォースが全然あるのにこれやったら、今年のモンツァは350とか360とか行っちゃうんじゃないですか?」
ーー明日の目標は?
「まぁとりあえずマルシアの前にいければ良いですね。レースでフロントタイヤを優しく使ってあげられるクルマを作ることが大事なんで、その方向に行こうと僕はもう決めたんで、完全に予選は重視せずにいきます」
ーー明日は雨の予報だけど?
「まぁ、雨の場合はどうなるか知らないです(笑)。ウエットタイヤがどうなるか分かんないけど、ここは高速コーナーがあるんで温まりやすくて良いかもしれないし」
ーー雨で波乱は期待できない?
「ないでしょ。雨でもマルシアの上に行けるかどうかっていうところやと思うし、波乱っていうても(自分が)飛び出すくらいでしょ」
(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)
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