RACE【レース】

20140417-11

 

 バーレーンGPでチームメイトと激しいバトルを繰り広げ、純粋なペースでは上回りながらも抜ききれず優勝を逃したニコ・ロズベルグは、その戦いを振り返るとともに、今週末の中国GPでも「勝つチャンスがある」と自信を覗かせた。そしてチームメイトとのチャンピオン争いになる可能性が高い今シーズンの展望などについて語った。

 

ーー緊迫バトルのバーレーンGPから上海にやって来て、気分は?

「すごく良い気分だよ!」

 

ーー今週は前回みたいになりたくない?

「もちろん2位にはなりたくないよね(笑)。でも終わったことは完全にもう過去のこと。今は目の前の上海のレースに100%集中しているし、気分はものすごく昂揚してきているよ。なぜなら、今週も勝てる可能性があると分かっているんだからね」

 

ーー今週もメルセデスAMGの独走になりそうですか? チーム内での戦いは?

「バーレーンでは結果的に勝つことはできなかったけど、ペース的にはルイスよりも僕の方がアドバンテージを持っていたと思う。それはポジティブなことだし、それが今週末にもここで発揮できればと思っているよ。

 ただし、バーレーンとここでは全く違う。ここはフロントタイヤ・リミテッド(フロントタイヤがボトルネックになる)サーキットで、セットアップも全く違えば勢力図も全く違うものになるだろう。天気だってどうなるか分からない。前回とは全く違う新しいシチュエーションに適応していかなければならないんだ」

 

ーールイス・ハミルトンはマレーシアのレース内容をコーナースピードなど走り方をかなり細かく見直したことでバーレーンGPの勝利にも繋がったと話していましたが?

「前のレースをレビューするのは当然のことだよ。それは今回も同じことで、僕もバーレーンのレースをきちんとレビューしてからここに臨んでいる。過去から学び、良かったところはさらに伸ばし、良くなかったところは改善する。それは開幕戦からずっと変わらないよ」

 

ーーバーレーンGPで得た最大の学習とは?

「学習か……う〜ん、バトルの仕方かな。あんなコーナーごとにバトルを繰り返すようなことなんて、滅多にあることじゃないよ。だからとても良い経験になるし、そこから得られるものも多い。それが最大の収穫だったと言えるんじゃないかな」

 

ーー映像は見直した?

「うん」

 

ーーかなり接近戦でしたよね?

「いや、コクピットの中から見るともっと接近戦だよ! 外から見てあんなに近くに見えることはあり得ないと思う(笑)。僕のタイヤとルイスのタイヤの間に手を差し入れる隙間すらなかったね!」

 

ーー今後もあのようなバトルが見られる?

「できることなら僕の方が遙か前に行っておきたいものだけど(笑)、今後もあんな接近戦のバトルが続いていくことになるんだろうね。でもレースであんなビッグなスリルが味わえるのも良いものだよ。レース後じゃなくてレース中ならね。すごく楽しい戦いだったし、それこそがレースというものだからね」

 

ーー何度もバトルを繰り広げましたが、あの中で「こうしていればルイスに逆転を許さないですんだのに」と思うようなオーバーテイクはありましたか?

「いや、特定のオーバーテイクがどうとかいうのはないよ。でもあのバトルの中から学んでいったし、今後はもっと良いバトルができるはずだよ」

 

20140417-12

 

ーー『ルイスが限界を超えた』と無線で言っていましたよね?

「そう思ったのは無線で言ったあの1回だけだ。それ以外は全て、タフなバトルだったけど、お互いに必要最低限のリスペクトは保っていた。でも僕が無線でああいった時のだけは、僕を押し出すような速さでアプローチしてきたんだ。も少しで事故を避けきれないところだった。例えば、コーナーのイン側にいれば自分が“ボス”であり、そのコーナーは自分のものだ。少しでも前にいる限りはね。ターン4のバトルでも、僕の方が数センチでも前に出ようと全力を尽くしたんだ。イン側にいる時でさえね」

 

ーー戦いが高じて最悪の結果になる可能性もあった?

「でも、ほとんどのバトルはリスペクトのあるバトルだったし、例外的なひとつだけを取り上げてどうこう言うのはやめようよ。僕自身、かなりアタックを仕掛けていったし、充分に追いついていない時でさえインに飛び込んでいってそのまま前にでようとした。完全にアタックモードに入っていたんだ。少しでもあれ以上の走りをしていたら、2台ともフィニッシュできていなかったかもね(苦笑)。

 でも僕らは素晴らしいレベルの走りを披露することができたし、今後もこんなバトルを続けていければと思っているよ」

 

ーールイスとは直接話し合いをするとのことですが、2人の関係に影響はない?

「ああいう戦いがあった後は、一緒に膝をつき合わせてきちんと話し合ってから次に進むことがとても重要なんだ。人それぞれ意見は違っていて当然だからね。僕らもそうする予定だ。今日(木曜)これからね。それはとてもノーマルな作業だし、起きたことから学んで次に繋げてさらに強くなって次へ進むということが重要なんだ。

 でもね、僕らがあんな接近戦をやったのは今回が初めてじゃない。これまでだって何度もバトルを繰り広げてきたんだ。あれ以上の接近戦だってあったかもね。12〜3歳の頃からいろんな場面で僕らはそうやって戦ってきた。その都度、話し合いながらね。その中でお互いにリスペクトは持って戦ってきたし、そうすることで上手くできてきたんだ。これからだってそれで上手くいくはずさ」

 

ーールイスとのチャンピオン争いも考えている?

「そうだね、でも今はまだ1レース1レースの単位でしか考えていない。今僕らは上海にいる。そしてここで勝つチャンスがあることも分かっている。そして、おそらくまたルイスとの戦いになるだろうということも分かっている。だから僕は目の前のレースのことだけに集中しているんだ。

 もちろん僕は勝っていかなきゃいけないし、勝つ必要があるし、それに勝ちたい。バーレーンのような、速いのに勝てないというようなレースをしている余裕はないだろうね」

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, MercedesAMG)

 

 

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