RACE【レース】

20140328-03

 

 シーズンが開幕して実戦でパワーユニットの熟成が進みつつあり、ようやくタイヤの使い方にも目が向けられるようになってきた。事実、オーストラリアGPではフェラーリ勢はフロントタイヤのグレイニングに苦しんだと報じられたが、それは他チームにも言えたこと。タイヤの使い方が勝負を左右した面も少なからずあった。

 

 そこで、フェラーリの浜島裕英エンジニアに今季ここまでのタイヤ傾向について聞いた。なお、このインタビューは金曜のセッション開始前に収録したものだ。

 

ーーオーストラリアGPでは「まだタイヤのデータ収集まで行けてないからやることもなくて暇なくらい」だとおっしゃっていましたが、今週はどうですか?

「前回よりは“そこそこ”忙しいよね(苦笑)。だって、オーストラリアGPで“想定外”のことが起きちゃったでしょ?」

 

ーーというのは?

「ミディアムが予想以上に良いパフォーマンスを発揮しちゃったんです。本当は(夕刻になって路面温度が低くなると)もっとパフォーマンスが落ちると思っていたんですけどね。それはピレリも予想外だったみたいですね。だから、ジェンソン(・バトン)みたいに(前に引っかかって早めにピットインして)戦略上はもうミディアムで長く走るしかないっていう人が得しちゃったんですよね」

 

ーーグレイニングが問題視されていましたが、それはソフトの方だけですか?

「そうですね。それはウチだけじゃなくてどこのチームも抱えていましたよね。だから、ミディアムが予想以上に良かったというよりも、ソフトが予想外にささくれ(グレイニング)すぎちゃったせいで性能が低くなって相対的にミディアムが良くなったというものだったのかもしれません。それもピレリはまだ原因がよく分かっていないようですけどね」

 

20140328-04

 

ーー開幕前テストではグレイニングは見られなかったと思うのですが。

「そう、テストでは出ていませんでしたよね」

 

ーー去年のように柔らかいコンパウンドではないから、グレイニングは出にくいはずだったのに……。

「確かに柔らかいタイヤだとちぎれてささくれるし、その方が影響は大きいです。でも今年のタイヤは硬いから、滑るし、それなのにゲージが減らない(摩耗しない)。すると、熱ダレが心配ですね。ゲージがあると熱が(トレッド内部に)籠もっちゃいますから。ハードは冬のテストでもほとんど使っていないし、誰もデータを持っていないような状態ですから、ハードがハードとして機能してくれるかどうかが心配ですね」

 

ーーだから今週は忙しいレース週末になりそうだと?

「木曜日は午前4時半までサーキットで作業をしていました。今週は遅くなりそうですね……」

 

(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)

 

 

Related Articles

Comment

  • トラックバックは利用できません。
  • コメント (0)
  1. コメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

Recent Post【最新の記事】

Calendar【日付で記事検索】

2021年10月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat Sun
« Sep    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031