RACE【レース】

20140401-01

 

 マレーシアGPを終えたフェルナンド・アロンソの表情は沈んでいた。最速メルセデスAMGはおろか、戦えるかもしれないと思っていたレッドブルにも差を開けられた。開幕戦のようにトラフィックに抑え込まれることもなく純粋に戦っての結果に、現状のフェラーリの立ち位置が明確に見えた。

 

ーー2戦を終えてランキング3位というのは予想以上ですか?

「いや、それはただ上位勢がトラブルやミスで自滅してフィニッシュできなかったからに過ぎないよ。そのおかげで僕らが大きくポイントを稼げただけのことだ。はっきり言って、現時点では僕らは上位勢に比べてパフォーマンスが劣っているし、今日もメルセデスAMGとレッドブルについていくだけの速さはなかった。その改善は必要だ。

 その一方で、今週も予選の接触を除けば金曜から一切トラブルなく戦えた。開幕戦では決勝の第1スティントでコントロールシステムの電気系に少しトラブルを抱えていたけど、それに比べれば信頼性は良くなっている。そういう意味ではシーズン開幕に向けての準備は上手くいったと思うし、今日4位でフィニッシュできたこととハミルトンやフェッテルと1ポイント差でランキング3位ということは、この開幕2戦で最良のニュースだよ」

 

ーー第1、第2スティントは苦労していて、最後のハードタイヤではペースが良かったように感じましたが?

「いや、僕自身としてはずっと遅いと感じていたよ(苦笑)。確かに第1スティントで上位勢についていくだけのコンペティティブさがないことは分かったし、次に履き替えたミディアムタイヤでもマシンバランスはあまり良くなかった。ブレーキングのフィーリングも良くなかった。ちょっと悪夢のような状態だったね。

 でも僕らは前の(ニコ・)ヒュルケンベルグと戦っていたし、最終スティントで彼をオーバーテイクするために彼とは違う戦略にしてそこから予選のようにプッシュしたんだ。それに集中して走っていただけで、クルマのパフォーマンスという意味では第1スティントから第4スティントまで特に違いはなかったよ。最後は燃料が軽くなって少し走りやすくはなったかもしれないけど、まだまだ満足できるレベルではないからね」

 

ーー今のフェラーリのマシンが劣っているのはどんなところですか?

「今日の自分たちに何が欠けていたのか、明確な分析はまだできていないけど、トラクションが良くなくてコーナーの立ち上がりでロスしていたことは事実だ。今トラクションが最も優れているのはレッドブルで、彼らとの対比だから仕方のないことではあるけどね。でもトップスピード面でもメルセデスAMGユーザーに及ばないのは明らかだ。彼らはテストでもメルボルンでもここでも速かった。普通セパンではターン1でオーバーテイクをするものだけど、ヒュルケンベルグを抜くにはターン2で、タイヤのアドバンテージを生かして抜くしかなかったんだ」

 

20140401-02

 

ーー開幕戦でも第2戦でもトップから35秒差でのフィニッシュでしたが、上位との差は縮まっていない?

「いや、僕らは上位との差を縮めることはできたと思う。僕らは開幕戦の時よりも少しはコンペティティブさを増すことができた。メルボルンではレース中盤の22周目にセーフティカーが出たのにもかかわらず僕らは(ニコ・ロズベルグ)から35秒遅れだった。もしセーフティカーがなければ1分遅れになっていたことだろう。

 でも今回は(セーフティカーもなく)35秒差だ。もちろん良い結果ではないけど、前進していることは事実だ。僕らにはポテンシャルがあるし、それを実現するための優れた才能も、リソースもある」

 

ーー今週も上位勢と戦うのが難しいことは覚悟していた?

「多かれ少なかれ、そうだね。クルマには特に新しいものは持ち込んでいないから、基本的にはオーストラリアの状況とさほど変わらないだろうとは思っていたよ。

 実を言うと、予選を終えた段階では今日はレッドブルとは少し戦うことができるんじゃないかと思っていたんだ。メルセデスAMGは速すぎるとしてもね。でもそれはできなかった。まだまだクルマの開発が必要だよ。

 バーレーンGPまでは5日しかないしどのチームもクルマは特に変わらないから、状況も変化はないだろう。魔法のような変化は期待できない。コース特性が違うから、テストの時にウイリアムズ勢が最高速でかなり強さを見せたことを考えても、僕たちにとってはさらに厳しい戦いになるかもしれない。現時点ではなんとかトップ5争いをするのが精一杯だ。それでもポイントを獲得していくために、しっかりとレースを完走しなければならないんだ」

 

ーー厳しいシーズンの始まりには失望していますか?

「もちろん開幕戦から勝ちたかったし、理想的なシーズンの始まりとは言えない。でもチームは追いつくために多大な努力をしているからね。マシンのどの部分にインプルーブの余地があるのか、今後の開発をどうしていくべきなのかという分析を進めているところだ。バーレーンには間に合わないけど、中国、スペインに向けて何をやるべきかは分かっている。

 僕だって勝つために最大限の努力をしている。少なくともチームメイトの前にいるということは、チームが期待する以上のエクストラの“何か”ができているということだからね」

 

(text by 米家 峰起 / photo by Wri2)

 

 

 

 

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  • コメント (3)
    • mitsunishira
    • 2014年 4月 01日

    この「最新の記事一覧」で、時々、記事の順番が前後していることありませんか?(既に読んだ記事より以前のところに、より新しい記事が掲載されていること、あるような気がするのですが?)

    • MINEOKI YONEYA
      • MINEOKI YONEYA
      • 2014年 4月 03日

      実は、×時××分に公開するように「予約投稿」しておいてもそれが上手く機能してくれない時がありまして。そういう時に後から気付いて更新し直す、ということが度々あります。あと、【現地直送便プレミアム】はiPhoneのアプリからアップしているのですが、これもうまく更新されなかったり、時間がずれて更新されてしまったりと、なんだか微妙な感じです(日本時間と現地時間がごっちゃになってしまうようです)。

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