RACE【レース】

 1月28日〜31日に行なわれるヘレス合同テストの舞台、ヘレス・サーキットの直前の様子をチェックしておこう。スペインの南端に近いヘレス・デ・ラ・フロンテラにあるコンパクトなサーキット。ヨーロッパ内では最も気候の暖かい場所に位置しているため、開幕前のテストで使用されることが多い。しかし規模が小さくFIA承認もグレード1Tであるため、F1グランプリは1997年を最後に開催されていない。

 

■コースレイアウト

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 低速コーナー主体で、中高速コーナーは3つほどしかなく、ストレートも短い。そのためストップアンドゴー的な特性になり、リアタイヤに厳しい傾向がある。同じようなコーナーのコンビネーションが続くため、コーナーのバリエーションも多くない。通常のグランプリサーキットとは特性が異なると言える。

 最終コーナーの手前にあるシケインは、1990年のマーティン・ドネリーの事故が起きる前は高速コーナーだったが、現在でもこの出口はF1マシンならアウト側ギリギリまで広がって全開で抜けて行く。

 

■路面

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 2013年時点では舗装が行なわれてからかなりの年月が経過しており、そのせいで石と石の間の構造材が摩耗して減り、路面がかなり粗い状態になっていた。そのためタイヤの摩耗が激しく、タイヤテストには適さないコンディションとなっていた。

 冬の午前中は気温・路面温度ともにかなり低いこともあり、柔らかめのタイヤでは走り始めてから半周〜1周でグレイニングが発生し、表面がボロボロになってしまう。

 

■ピット

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 ピット施設はそれなりに新しく、ピットレーンも広い。ピットビルディングの2回にはVIPスイート、ピット出口の頭上にはさらに豪華な観戦スイートがあり、テスト期間中には各チームがパドッククラブのようなホスピタリティを運営してゲストをもてなす。

 

■パドック

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 パドックはメインストレートと最終セクターの間に挟まれており、かなり狭い。特に最終コーナー手前は巨大なF1トランスポーターを1台駐めるとそれ以上スペースがなくなってしまうほど。ほとんどのチームがグランプリ本番とは異なるテスト用の簡易モーターホームを持ち込むが、そのすぐ裏側をF1マシンが走るため、モーターホーム内も1日中うるさい。

 

■気候

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 この時期のヨーロッパは極寒だが、南欧だけあって昼間は眩しい太陽が顔を出し、暑いくらいの気候になることもある。晴れれば春先くらいの暖かさ。ただし朝晩は0度以下までかなり冷え込む。また、比較的雨が降りやすく、数年前には豪雨で周辺が洪水のような状態になったこともあった。

 

■今週の見どころ

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 前述の通り、現在のF1では特異なコース特性と言えるため、どのチームもヘレスで有益なテストができるとは考えていない。とりわけ今年は大変革のマシンであるため、まずはシェイクダウンと確認走行のためのマイレージ稼ぎが主たる目的になる。

 注目点は、どのチームのマシンがスムーズに周回数を重ねられ、ドライバーのマシン習熟を進められるかということになるだろう。

 

(text by 米家 峰起 / photo by F1LIFE)

 

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