2014 T2 BAHRAIN TESTING

20140220-03

 

 苦しい中でも50周を走行したヘレス合同テストに続き、2度目のドライブとなったバーレーン合同テスト2日目。小林可夢偉は2週間経ってもルノーのパワーユニットに全く改善が見られないと言う。

 

 刻々と近付いてくるシーズン開幕に向けて、可夢偉はルノー側の迅速な対応を臨むと同時に、チームリーダーとしてルノーを手助けすべく指針を打ち出している。

 

ーー前回のテストではパワーユニットはまだ200馬力くらい出せるんじゃないかと言っていたけど?

「全く変わってないんですよ、そこは。バイブレーションはなくなくなったけど、良くなったのはそこだけで、それ以外は変わってない。2週間で変わったのがそれだけですよ、ヤバいっしょ?(苦笑)」

 

ーー何かポジティブな要素はないの?

「今日新しいアップデートのシステムが来たんですけど、そしたらゴホゴホで昨日のに戻したっていうだけでしたね。こんなの使い物にならへんわっていうて。300馬力ぐらいしか出てないんやもん、ホンマに(苦笑)。5速でストレートエンド行っちゃうんですよ、『あれ、これ以上(スピードが)上がらへん』みたいな(苦笑)」

 

ーールノー側は熱問題は解決したと言っているけど……?

「熱の問題がないと言うてもこの寒いバーレーンやし、マレーシアに行ったらそれが通用するとは思えないですよね。まぁ僕らはクルマを見て貰えれば分かる通りサイドポッドがイルカみたいにデカいんで、熱はそんなに気にしてないんですけどね。それよりもパフォーマンスの面でまだまだ戦えるところにいないというのが一番の問題ですね」

 

ーー問題をあちこち探りながら進んでいっているような状態?

「ニワトリがクチバシで突いているような状態ですね(苦笑)。深いところまでクルマの開発も進められてないし、クルマのバランスが変わったりしてその原因は何やって調べたらだいたいパワーユニットやったりするわけで。セットアップを変えたり他のことをチェックしている最中にそれが起こると、どれだけがパワーユニットのせいでどれだけがクルマのせいなのかっていうのが分からないんですよね。

 今はホンマにパワーユニットをしっかり仕上げられるようにルノーを助けて上げるしかないんですよね。ルノーに貢献するという意味では一番距離を稼げているのは良いことやと思うし」

 

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ーーテストはこれで半分終わってしまいました。

「もう笑うしかないですね、今のところは(苦笑)。次のテストが1週間ごとか1カ月後っていうなら良いんですけど、実際にはこのまま続くような状態ですからね。かなり厳しいですね。そんな中でもできる限りのことはやらなきゃいけないし、こればっかりはドライバーの力ではどうしようもないですけどね」

 

ーーこのまま開幕迎えてしまうとヤバいね……。

「いや、ホンマにGP2のクルマ持っていった方が速いと思う(笑)。予選もレースも戦えないし、最後まで保ったら良い方でしょ。最悪トラスポンダーだけ外せるようにしといて、自分で持って走ってゴールしようかなとかね。それでもポイント獲れるかもしれへんし(笑)」

 

ーーそんな中でもこの“新しいチャレンジ”をなんとか楽しんでいる?

「今までルノー・エンジンは良いと思っていたし、ようやくそのルノーを使えると思ったらこんなことになるなんて、なんていう人生なんやろうって自分の中で笑いながらここにいるんですけど(苦笑)、ただこれが僕の与えられた仕事やし、このチャンスは自分にとって最初で最後っていうくらいのつもりでいるので、精一杯、思う存分やれたら良いなと思ってやってます。だからこそ楽しめているし。

 もしこれがF1で1年目やったら楽しめてないと思うけど、ある意味ここまで経験があるんでね(苦笑)。ホンマにこればっかりは運が無いとしか言いようがないけど、ここで良いクルマが作れてルノーを助けられれば、それはそれで自分の評価に繋がりますからね。できるだけ楽しんでしっかりやっていきたいなと思います」

 

(text by 米家峰起 / photo by 米家峰起, Caterham)

 

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