【オーストリアGP無線ドキュメント】タイヤ、ブレーキ温度に苦しむドライバーたちの叫び!(1/3)
ツェルトベクは決勝日を迎えて急に青空が広がり、強い陽射しが照りつけてきた。グリッド上で最後のマシン整備にあたるメカニックたちの額には汗が滲み、気温は20度を超え、路面温度は50度に達しようかとしている。
涼しかった土曜日までとはコンディションが大きく変わり、路面の変化を読むのは難しい。
その暑さと未知数の前に、予選でフロントロウを独占したウイリアムズ勢はタイヤを気にするあまり勝利を追い求めはしない。そしてメルセデスAMG勢とて盤石ではない。パワーユニットの冷却だけでなくブレーキのオーバーヒートも問題となり、ルイス・ハミルトンがブレーキのマネージメントに苦しみながら戦っている様子が刻々と伝わって来る。
上位勢のみならずフォースインディア勢を中心としたピットストップ戦略によるバトルの中で交わされた緊迫したやりとりにも注目してもらいたい。
【DUMMY GRID】
●ルイス・ハミルトン
←「ニコは君と比べてエアロバランスをハーフターン前寄りにしている。今のところ(レコノサンスラップでは)彼はクルマがオーバーステア気味になったとレポートしている」
→「僕的にはブレーキバランスが前寄り過ぎたよ」
←「+2にしたからね」
→「ああ、もう一度+−ゼロに戻したいと思っている」
←「分かった」
→「バイトポイント……じゃなくてBB(ブレーキバランス)2」
←「了解、グリッドにつくときはストラットモード1で走って、グリッドについたらストラット5、バイトポイント5に変更してくれ」
→「(スタート直後の)1コーナーだけBB……ゴメン、BBALを後ろ寄りにすれば良い?」
←「君がタイヤのウォームアップについてどう感じるかによるね。フロントが楽に温められると感じるのならBBAL1に戻しても構わない。フロントの温まりが遅いと感じるのなら-1にしろ。最初の数ラップはBB3に戻すのも悪くないと思う。いつもよりもBBレベルが低いのを忘れるな。BB2でいつもの1.5程度の設定だ、BB3に設定していつもの2だ。普段のサーキットでいえば金曜の設定だ」
→「そうだね、タイヤのウォームアップにはかなりプッシュする必要があるだろう」
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