06/21
【オーストリアGP・土曜】小林可夢偉「FP-3ではわざとスピンさせたんです」
予選ではアタックラップを上手くまとめてマルシアの1台を喰った小林可夢偉は、マシンの限界まで引き出すことができたと語った。FP-3では最終コーナーでスピンする場面もあったが、実は意図的にスピンさせたという驚きのエピソードも明らかになった。
ーー予選は上手くまとめてマルシアの1台を喰いましたね。
「まぁまぁ、あんなもんかなと思いますね。頑張ってもあとコンマ1秒行けたかどうかでしょうし、クルマの限界は引き出せたんじゃないかなと思います」
ーーQ1の1回目のアタックラップはトラックリミット規定でタイムが抹消されたと言うことだけど、やはりターン8?
「うん、そんなにハミ出してないと思うんですけどね。オーバーが出て『うわ!』と思って立て直して、僕の中では4輪ハミ出たつもりはなかったんですけど、そんな厳しくとるんや?っていう感じ。あれであかんのやったら、もっと丁寧にいくしかないなって」
ーーそう言われたら、ドライバーとしては結構慎重に行くしかないよね?
「うん、2回目は抑えめに行きましたよ。まぁ、そもそも(ギリギリまでコース幅を使って走っても)タイムは稼げてなかったんですけどね。(データを見る限り)次のアタックで落ち着いて走った方が速かったから」
ーー昨日のドライバーズブリーフィングではどんな話だった?
「縁石の上は良い、4つめのタイヤが縁石だけじゃダメっていうことらしくて。よくわからへんけど(苦笑)。決勝は『ケースバイケース』って言われましたよ(苦笑)。全くわからへんなぁっていうね。要するに“気分”ですよ、それ以上は教えてくれませんでした(笑)」
ーー昨日はピットの入口カットでスチュワードに呼ばれたそうだけど?
「あそこは下りなんで、そもそも入口の白線が見えないんですよ。(ピットインするときは)なんとなく曲がっていって、下って『あ、ここや!』っていう頃にはもう曲がっていってるんで、結構恐いんですよ。
木曜日に歩いてるときにチャーリー(・ホワイティング)も一緒に歩いてたんで言うたんですけど、『大丈夫、大丈夫』って言うてて、全然大丈夫じゃなかったっていうね。あの白線をなくそうっていう話もあったんですけど、結局入口を変えただけですよね」
ーー今週はマルシアとの差は小さい?
「クルマ自体は今週の方がなぜか良いですね。まぁコース特性が合ってるんでしょうね。縁石に乗らなきゃいけなかったり路面がバンピーなところはこのクルマはどうもダメみたいですね」
ーーFP-3では最終コーナーでスピンしていたけど?
「あれはね、前で(ニコ・)ロズベルグが前でスローダウンしてて、僕はアタックラップやったんですよ。でも向こうはケータハムごときで譲ってくれないじゃないですか? 僕が(アタックを妨害されて)スローダウンして『トラフィックや』って文句を言うてもただほざいてるだけになるから、どうせタイムが出せへんのやったら(ロズベルグに)近付いていって綺麗にスピンするくらいのことしたらテレビも映してくれるかなって思ってああやったんですよ(笑)」
ーーわざとスピンしたの?
「うん、そうじゃないと映してくれないでしょ? 僕が無線でほざいてるだけになるでしょ? 僕がスピンすることで映されるから、どんだけアイツらが遅いクルマに気を遣ってないかっていうことを見せられるかなって思って。僕があそこまでにコンマ3秒とかタイムを稼いで(アタックしてい)るのは誰でもわかるじゃないですか? メルセデスAMGだって分かってて僕が後ろにおるのも分かってるのに、ケータハムやからええわみたいな感じであんなことしてるわけですよ」
ーースピンした後は綺麗にランオフエリアにす〜っと出て行ったもんね(笑)。
「そう、バックして観戦して(笑)。何台かアタックしてるのを良いポジションで見てましたよ(笑)。8台くらい行きましたよ」
ーー明日のレースはマルシアと戦えそう?
「まぁそんなことはあんまり考えずに、とりあえず久々に完走しないとね。最近ロクなことないからね」
(text and photo by 米家 峰起)
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