06/23
【GP2オーストリア・日曜】伊沢拓也「少しずつ前進してはいるけど、それが結果にならない」
ーーレース2はスタートで9番グリッドから一気に5〜6番手くらいまで浮上していましたよね。
「スタートの瞬間はアンチストールが入っちゃったんです。だから一瞬止まってたんですけど、でも周りのみんなの加速も意外と悪くて、その後はすごく良い加速でチームメイトの前まで出て。でもそこで大外に飛び出て戻っていったんで、その加速はあまり良くなかったと思います。
1コーナーは、イン側に1台マシンがいてその外側でブレーキングをしたらそいつが寄ってきたんで、まっすぐ逃げようって決めて外に行く気満々で行ったんです」
ーーで、ターン2で前の車に追突して右フロントの翼端板とアッパーフラップが壊れて。
「1コーナーでアウト側のランオフエリアを走ってたんで、多分タイヤが汚れててブレーキの効きが悪かったんですよね。横にバッと並ばれたんで、その影響で空力的にもフラフラッとなりましたし。(パーツが飛んだのが見えて)絶対自分のフロントウイングが飛んだんだと思ったんですけど(苦笑)、見えないからどのくらい壊れてるのか分からないんですよね。終わってから見て、あんなに壊れているとは思わなかったですね」
ーーその後はあまりペースが上がらなかったけど、マシンの挙動は厳しかった?
「フロントウイングが当たって壊れてからはアンダーが強くなって、それでも一人旅にはなりたくないなと思ってなんとかしようと頑張ったんですけど、どんどん厳しくなって、終盤はやっぱりフロントタイヤがキツくなりましたね。
実は今朝のGP3の情報で(路面コンディションが)昨日よりオーバーステア気味になっているということだったんで、昨日から今日にかけてかなりオーバー方向に変えてたのを元に戻したんです。でも走り出してみたら意外とアンダーが強いし、そこに持ってきてフロントウイングのダメージですからね」
ーー今週末はひとまず2戦ともポイント獲得でしたが?
「とりあえずまた1ポイント獲れたのは悪くないですね。でもやっぱり、もうちょっと上に行きたかったですね……。自分的には今日はポイントが獲れたことがどうこうよりも、予選が速く走れないと気持ち良くレースできないですよね。それを速くなんとかしないといけないですね」
ーー自分の中で前進できている部分もあると話していたけど?
「うん、してるとは思うんです。でも毎回ステップを踏み続けられているわけではなくて、たまに戻ったり、また良くなったり。レース中、レース週末の間も、いろいろ試行錯誤して頑張ってはいるんですけどね……そこが形にならないから。次がまたオーストリアでやってくれるんなら良いんですけどね(苦笑)。シルバーストンはまた大変だと思います。鈴鹿に似てるっていうし、鈴鹿を45分走っただけで予選をやるなんて、かなり厳しいでしょ? これからパリに帰ってシミュレーターをやって望むつもりです」
(text and photo by 米家 峰起)
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