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REPORT【報道】

【特別レポート】ホンダ、RA618H開幕仕様は信頼性重視のコンサバ。“攻め”の一手は背後で着々

報道記事

20180221-02

 

 2月21日、トロロッソ・ホンダの2018年型マシンSTR13がイタリアのミサノ・サーキットでシェイクダウンされた。フルスロットル時にもシフトダウン時やスロットルオフ時にもこれまでとはやや異なるサウンドを響かせているホンダRA618Hだが、ホンダは2018年の開幕に際してまず、信頼性確保を最優先としたコンサバティブなアプローチで臨み、ライバルとの差を埋めるために最重要課題となるパワーアップについてはシーズン中盤戦以降に照準を合わせているようだ。その背景にあるのは、昨年末に発表された体制変更だ。

 

 これまで第4期F1活動ではF1プロジェクト総責任者と呼ばれる役職に就いた人物が総指揮を執ってきた。しかし昨年後半からは実質的に長谷川祐介前F1総責任者が一歩退いて、本田技術研究所のHRD Sakura担当執行役員の大津啓司が開発とレース運営の指揮を執るかたちとなっていた。そして9月には大津役員の後を継ぐことを前提に第2期F1活動やN BOX開発などで手腕を発揮してきた浅木泰昭がHRD Sakura担当執行役員となり、12月から正式に大津役員からF1開発総指揮の立場を引き継いだ。つまり、ホンダのF1プロジェクトの技術面を統括しているのは浅木だ。

 

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  • コメント ( 6 )

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  1. ManGok

    浅木さんは、良い意味で「ホンダの技術者」っぽい人なんですね。
    開幕が本当に楽しみです。

    • MINEOKI YONEYA

      まさしくホンダらしい人ですね。ある意味、こういう本来のホンダらしさが今のF1で通用するのかどうか、その試金石にもなるような気がします。

  2. fabriano17

    こういう記事を期待していました。

    2017のエンジン開発、NHK番組への感想に対する浅木さんのコメントは非常に率直なもの(なかなか言えるものじゃない)と感じました。半年でパフォーマンスもある程度向上させ、2019には本家RBに載った姿も見られるよう応援してシーズンを見て行きます。

    唯一の心配は、「切り札」が第二期の人材に戻ってしまうしかない現状と感じます。将来また「切り札」が求められた時に、第四期スタッフがその供給源になって欲しいと思います。

    • MINEOKI YONEYA

      第4期は若手育成というイメージが一人歩きしてしまっているようですが、実際には第3期からずっと携わっておられる方もたくさんいて(というか現場はほぼ全員)、ホンダらしい人もいるんです。でも全体としてはやはり第3期F1活動はこういうホンダらしい人材を育成するまでに至らなかったということなのだと思います。

      F1が切り札のような人材を育成する場だというのは、まさにその通りですね。会社の危機の時に活躍できるよう人材はこういうところから育つんだ、と浅木さんもおっしゃっていました。

  3. kotechi

    テストが終わった今改めてこちらの記事を読むと、とても感慨深いです。トロロッソはホンダに自由に開発させたい旨のことを言ってましたが、必ず功を奏し、今年は4年目の成果を残せそうですね!

    • MINEOKI YONEYA

      バルセロナでホンダ関係者と話していて、今はまだ「守りのホンダ」だけど、これからは「武闘派のホンダ」になる、という力強い言葉も聞きました。確実にホンダは変わりつつあります。いや、戻りつつあると言うべきかもしれません。その結果は今すぐには出ないでしょうけど、シーズン後半には目に見える形になると良いなと期待しています。

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