GP2とはどんなシリーズ？ どんなマシン？ 果たして日本人が勝てるのか？

　2009年の小林可夢偉以来、実に5年ぶりに日本人ドライバーが参戦することになったGP2とはどんなシリーズなのか。日本人が活躍し勝てるレースなのか。4月のバーレーンでのシーズン開幕に向けて、改めて学んでおきたい。

　ダラーラ製マシンGP2/11はF1とほぼ同じサイズ・重量で、メカクローム製4リッターV8エンジンは612馬力。かつてのような信頼性不足はなくなり、エンジンのリビルド・配給もかなり公平に行なわれるようになっている。

　このマシンで重要なのは、他のどのカテゴリーのクルマよりもF1に近い空力性能を誇っているということだ。F1の最大の特徴である空力ダウンフォースを生かした走りを学ぶのに最適だと言える。

　加えて、前後ウイングよりも車体底のグラウンドエフェクトでのダウンフォース発生に重点を置いており、前走車による乱流の影響を受けにくいのでバトルがしやすい。だからGP2のレースは激しいものになりやすいのだ。