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REPORT【報道】

【特別インタビュー】ホンダ新井康久(1/2)「レースするからには勝たなければ意味がない」

報道記事

20150211-01

 

 新井康久F1プロジェクト総責任者に、ヘレス合同テストの総括と問題点の確認、RA615Hの設計コンセプトとここまでの開発の経過などについて語ってもらった。

 

ーー世間から見るとヘレス合同テストは周回数もタイムも非常に厳しかったように見えたと思いますが、大丈夫なんでしょうか?

「レースに参加する以上、今のトップチームであるメルセデスAMGと対等に戦えるというふうに目標を置かなければ、参加する意義も意味もないと思っていますし、我々はそこを目指して開発に取り組んでいます。昨年のアブダビと今年のヘレスのテストでは充分に走れていないわけですが、それはマクラーレンとの間で非常にタイトなパッケージのクルマを初めてドッキングさせて走らせたわけで、いろんなことが起きています。

 皆さんの期待としてはヘレスでもガンガン走ってトップチームと肩を並べるくらいのタイムを叩き出してと思われていたかもしれませんし、数字だけを見ればトップからは相当な差があるので『大丈夫か?』と思われたかもしれませんが、我々は出力よりもまずは全てのシステムが正常に動いていることの確認やデータ設定が思い通りに行っているかどうかの確認をしていたので、目的はラップタイムを出すことには置いていませんでしたし、ラップタイムもあんなものだろうと思っていましたから何も心配していません。最初のステップはきちんと通過できたと思っています。ヘレスで出た問題を次のバルセロナに向けてひとつずつクリアして、メルボルンでは良いグリッドにつき、良いレースを見せたいと思っています」

 

ーー周回数やラップタイムをどうこういう段階ではないということですね。

「今回もマイナーなトラブルがたくさん出て、そのたびに止めてチェックをして、という繰り返しでした。3日目からはロングランとまでは行かないけど(10周連続走行など)結構走って感触も悪くなかったでしたし、素性も非常に良さそうです。今回のテストは我々も何のセットアップもせずに素のままで走っていますし、どのチームもまだチェック走行でしょうから、ラップタイムを追いかけるのは意味がないと思っています」

 

ーー具体的に言うと、どのようなトラブルだったんですか?

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