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【アプレゲールですいません。】日本のガラパゴス化

20150629-01

 

 最近は街中でもリクルートスーツの学生さんをよく見かけるようになりました。就活の季節ですね。そんな中、高級リゾート『星のや』などで知られる星野リゾートが「喫煙者は採用しません」という方針を打ち出しています(http://recruit.hoshinoresort.com/tobacco/index.html)。

 

 簡単に言えば、喫煙者は仕事の効率が悪いし非喫煙者と同等に扱うのは不公平で、会社にとっても何のメリットもないということ。確かにその通りですし、良いことだと思います。喫煙者の人は3カ月以内に禁煙することを誓約すればエントリー可能ということで、別に喫煙者を全員拒否しているわけではありませんし。

 

 はっきり言って、日本は欧米に較べてタバコや喫煙に対して寛容すぎます。東京では千代田区を初めとしていくつかの地域で条例によって路上喫煙が禁止されていますが、それでも知らずに歩きタバコをしている人もいるし、「路上で吸えないから喫茶店で」と言わんばかりに逆に喫茶店やレストランの喫煙率が高いように感じられます。

 

 僕はタバコは吸わない人間ですから、正直言ってタバコの煙が漂っているようなところで食事はしたくありませんし、生理的に無理です。

 

 欧米では屋内禁煙というところが多数派で、法律でレストランなどは完全禁煙と決まっている国も少なくありません。吸いたい人は寒かろうと雨が降っていようと外に出て吸うか、最初からオープンテラス席で食事をするかという選択を迫られます(そしてたいていテラス席の方にはサーチャージが加わったりします)。健康のためには当然のことですし、本当に食事を楽しむのならタバコの煙は絶対に邪魔。だから欧米ではこのような措置が執られています。東南アジアでもちゃんとしたところはほぼそうなりつつあります。

 

 折からの円安で観光立国を目指そうとしていますし、東京オリンピックに向けてさらなる外国人の訪日も増えることでしょうけれど、正直言って海外の人はタバコの煙がモクモクしているレストランで食事をすることにはものすごく抵抗があるはずです。

 

 日本って素晴らしい文化を持っている国なのに、日本以外の文化に対しての知識や理解が乏しいところがあって、悪い意味でガラパゴス化しているんです。もう少し外に目を向けてこういうところを直していかないといけないんじゃないかと思います。ガラパゴス化したら、最後は淘汰されて滅びてしまうだけですからね……。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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