【アプレゲールですいません。】スペインのツラいところ

　今日もバルセロナです。レストランや街で『F1LUX』用の取材をしています。

　これでもう1週間以上ずっとバルセロナにいるわけですが、困ることはインターネットの遅さだけじゃありません。スペインで困るのは、ディナーの遅さです。

　普通の感覚からすると、午後7時くらいには夕食を食べたくなりますよね。でもスペインのレストランの夕食って、速くても午後8時半、だいたいは午後9時くらいにならないと始まらないんです。これはツラい！

　というのも、スペインってランチタイムの営業が午後1時から午後4時くらい。その後にいわゆる“シエスタ”の休憩を挟んで、午後8時過ぎからディナータイムなんです。バルセロナくらいの大都市では今ではシエスタをしているお店も人もほとんどいないそうですが、時間の感覚は昔から脈々と続くものがあるんですね。

　まぁ、百歩譲ってディナーが遅いのは我慢して待つとしても、ツラいのは食べ終わるのが遅いっていうことですね。食べ終わるのが遅いと、その後の仕事も遅くなるし、寝るのも遅くなるし、朝も早く起きられなくなって、どんどん夜型生活になっていくんです。体内時計がどんどんスペイン型になってます（笑）。

　仕事で朝早くサーキットに行かなきゃならないときとか、結構ツラいです。

　スペインの人たちも結構朝は早いみたいなんですけど、一体どうなってるんですかね……？

（text and photo by 米家 峰起）