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F1リアルスコープ

【F1リアルスコープ】ちょっと変わったオーストリアGPのトロフィー

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 今回の【F1リアルスコープ】は、11年ぶり開催となったオーストリアGPのちょっと不思議なトロフィーをご紹介しましょう。

 

 表彰式でドライバーたちに手渡されたトロフィーを見て、「おや?」と思った方もいらっしゃったのでは? 他のグランプリとは一風違ったデザインのトロフィーでしたね。

 

 レース後にウイリアムズのモーターホームに行くと、バルテリ・ボッタスが獲得した3位のトロフィーが誇らしげに飾られていました。というわけで、詳しく拝見。

 

 デザインは基本的に優勝トロフィーと同じで、サイズが違うだけです。とはいえ、横に並べられたマルティニの瓶と比べてもその大きさが分かろうというものです。

 

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 この太陽と月みたいな不思議な円形のデザインですが、その由来はちょっと分かりませんでした。半分が木製で、オーストリアで盛んな木工細工の技術が取り入れられています。手に持ってみると、片手で簡単には持ち上がらないくらい重い! 木材もそれなりの重さですし、それ以外の部分は全て金属ですから、全体の重量としてはかなりのものです。

 

 F1のトロフィーは主催者(=サーキット)が独自のデザインで用意するわけですが、実はこれも素ポーティングレギュレーションでサイズが規定されていて、優勝トロフィーは高さ50〜65cm、2位・3位は35〜45cmなんです。実際に採寸したわけではありませんが、見たところその規定サイズいっぱいいっぱいの大きさという感じです。

 

 レースで疲労困憊のドライバーが持ち上げられなかったり、尖ったエッジで指を切ったりという珍事が過去にありましたから、「損傷なく取り扱いできること」「重量は5kg以下」という規定もあるのですが、おそらくこのトロフィーは5kgくらいあると思います(苦笑)。

 

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 台座部分にはF1と2014年オーストリアGPの刻印。表彰台の写真を見ると、底の部分にもF1ロゴが刻印されていますね。

 

 それと反対側には「3rd Place」の刻印。

 

 トロフィーは1つしかありませんので、本物はチームに保管され、ドライバーにはレプリカが渡されます。ウイリアムズの場合は歴代の名車を保管しているコレクションホール2階に歴代のトロフィーも飾られています。

 

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 ちなみにGP2などのサポートレースではこのような普通のトロフィーでした。しかも上のカップの部分は金属ですが、下の銀色部分は銀メッキのプラスチック(苦笑)。ちょっと安っぽいです。

 

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 まぁ、GP2もGP3もレース1と2があるし、1カテゴリーだけでも合計で6つも必要になりますしね……。

 

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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