RACE【レース】

20140302-01

 

 最終日にようやく100周を超える周回数を走行し、小林可夢偉は良い形でシーズン開幕前のテストを終えた。ベストタイムだけを見ればトップから5秒遅れの11位でしかないが、実際にはまだまだポテンシャルを感じることができる内容だった。

 

 可夢偉は今、新たな挑戦となるシーズン開幕に向けてどのような心境なのか。テストセッションを終えたばかりの可夢偉に聞いた。

 

ーー12日間の開幕前テストを終えた今の心境は?

「(トラブルで走れなくて)待ちくたびれたバーレーンやったけど、最後にしっかり走れて気持ち良く帰れるっていうことだけですね。これで走れないよりは全然良かったですよ、それはポジティブでしょ。

 今週は大きく前進できたし、悪くないと思います。もちろんもっと改善が必要なのは事実やし、開幕戦までにやらないといけない宿題はまだいっぱいありますけどね。良くはなったけど、まだやることはいっぱいあるから、“進歩”とは言わないけどね(苦笑)」

 

ーー今日は計13回のランを行なったけど、どういうプログラムだった?

「朝は基本的にエアロのテストと、あとはハイフューエル走行でのタイヤテストですね。いろんなテストアイテムを試しただけで、セッティング変更はほとんどできてないからね。ここからデータを見て、どこまで煮詰められるかやね。本当は最後にもっと軽いの(燃料)でパフォーマンスランをやるつもりやったんやけど、クラッチトラブルが出てできなかったしね」

 

ーーでも最後に1回だけソフトタイヤでパフォーマンスランをやったよね?

「いや、あれはDRSが動いてなかったんで(苦笑)。あの頃から結構トラブルが出てたからね、ずっとハイドロリックが漏れたりしてて。しかもそれまでずっとハイフューエルで走ってってたのに、いきなり(軽くして走れと言われても)あんなん無理やで(苦笑)。マシンバランスも悪いまま走ってたから、まだまだこれからやることいっぱいですよ」

 

ーークルマはまだドライブしづらい状態?

「しづらいですね」

 

ーー先週から話していたブレーキング?

「もそうやし、全部」

 

ーー立ち上がりも、ハンドリングも?

「そう、全部」

 

ーータイヤのフィーリングは?

「グリップしないですね、まぁ他のチームはもっとしてるのかもしれないけど。ハードタイヤなんて、全然グリップしないですもん。F1のタイヤじゃないですよ、あんなの。このコンディションでは全然機能しないし、ちょっと驚きですね。でもソフトタイヤはグリップは良いですね」

 

ーーロングランでは燃費セーブも試した?

「燃費セーブの走りっていうのはF1にとっては理想的とは言えないし、冗談みたいなやなって思いますね。ちょっとショックですよ(苦笑)。まぁ僕は去年WECで走ってるからそういうドライビングの仕方も慣れてるけど、僕の中ではF1は常にアタックして走るレースっていうイメージなんで、最初から100%全開で走れないっていうのは面白くないですね。タイヤも痛めないようにセーブしないといけないですしね」

 

ーーこれだけ走って、首は大丈夫だった?

「全然問題ないですね。首ってどんだけジムで鍛えても意味ないんですよ。結局はクルマをドライブするのが最大のトレーニングやっていうね。でもそれってその筋肉を作るのが難しいのであって、だからこそルーキーは最初に苦労するわけです。でも僕はすでにその筋肉ができてるから問題ないんですよ」

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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