03/01
【バーレーン合同テスト・2日目】浜島裕英「アンダーステアでタイヤ特性は掴み切れていない」
レースシミュレーションを3ストップ/4スティントで完走したフェラーリだが、タイヤマネージメントを担当する浜島裕英エンジニアは、思いのほかデグラデーションが大きかったことを認め、まだ2014年型ピレリタイヤの特性は掴み切れていないという。マシン側のセットアップが不完全でアンダーステアが強く、まだ完全にポテンシャルを引き出しきってはいないからだ。
ーーレースシミュレーションをしましたが、タイヤの傾向はいかがでしたか?
「う〜ん、タイヤは意外とタレますね。もうちょっとタレないんじゃないかなと思ってたんだけど(苦笑)。使ったのは順番にソフト、ミディアム、ミディアム、ソフトです」
ーー熱ダレですか?
「熱ダレというわけではないみたいですね、フェルナンド(・アロンソ)は熱ダレだとは言ってなかった。グニュグニュするとか言ってないから、熱ダレだけではないんでしょうね。普通にデグラデーションしていく、と言っていました」
ーー今年のコンパウンドは硬いと言われていますが?
「摩耗しにくいタイプになっているので、逆に熱の扱いは難しくなってますよね。ゲージ(コンパウンドの厚み)が厚いと中に熱が籠もってしまうんですよ。だから熱に弱いのかもしれない。まだそこは分からないですけどね」
ーー今年はリアがホイールスピンしますしね。
「そうそう、ホイールスピンが一番影響が大きいですよね」
ーーフロントは滑っていませんか?
「フロントは(グリップがなくて)アンダーですね、ウチは」
ーーデグラの大きさは、それも影響したんでしょうか?
「それもあるでしょうね」
ーー今年のタイヤの特性はまだ?
「分かんないですね……。明日と明後日で分かれば良いかなぁという感じ。明日もレースシミュレーションをやります」
ーーやっとロングランができて、セットアップはまだこれからという感じですね。
「昨日までのトラブルが、フェルナンドが乗ったら止まっちゃうっていうのも不思議だよね(苦笑)。これで明日トラブルが出たらキミ(・ライコネン)が可哀想だよね。でも今日はメルセデスAMGも壊れたんでしょ? 何が出るか分からないんですよね、昨日までは本当にバタバタだったから。ようやく走れるようになってきたかなぁ、くらいの感じですね。まだパフォーマンスを追求するところまでは……まだ燃費の計算もしなきゃいけないし、大変みたいです」
ーー無線のやりとりも大変みたいですね。
「そうそう(苦笑)。専門用語だらけだし、イタリア語で話し出すし、もう何言ってるか全然分からない(苦笑)。ずっと喋りっぱなしですよ、それこそコーナーごとに指示するような。さすがにテストの間だけでしょうけど、本番でもこんな状態だったらキミなんか怒ってピットに戻ってきちゃうでしょう(笑)。
(レースシミュレーションの)最初の方は燃料を使って走るから良いんだけど、第2・第3スティントでセーブしなきゃいけないんですよ。第3スティントだったかな、フェルナンドが文句言ってましたよ『こんなパワーのないクルマに乗ったのは初めてだ!』って(笑)。『GP3以上(にパワーがない)だ!』なんて言ってた人がいましたよ(苦笑)」
(text and photo by 米家 峰起)
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