RACE【レース】

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 ヘレス合同テストではルノーのパワーユニットにトラブルが続発し、ルノーユーザーのチームは通常のテスト走行をこなすことはできなかった。各チーム、各パワーユニットの走行距離をグラフ化すればその差は一目瞭然で、ルノーは最も順調な仕上がりを見せたメルセデスの6分の1の周回数に留まった。

 

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 上のグラフはメルセデスユーザー、フェラーリユーザー、ルノーユーザー別にヘレス合同テスト4日間の走行周回数を集計したもの。メルセデス製パワーユニットが875周を走行したのに対し、フェラーリは約半分の444周、ルノーは6分の1の151周でしかなかった。

 

 その差はパワーユニットの信頼性のみならず、仕上がりのレベルをも意味する。どのパワーユニットメーカーも初日の初走行時はエンジンに負荷をかけないよう、バラついた音をさせながらセーフモードでの走りに徹していた。メルセデスユーザーのマクラーレンやウイリアムズでさえ、初走行となった初日はトラブルが発生して時間を失った。メルセデスAMGとフォースインディアはシルバーストンでシェイクダウンを済ませていたことが大きな意味を持っていたようだ。

 

 しかしマイレージを稼ぎ信頼性が確認された最終日を迎える頃には、メルセデスユーザー勢はパワーユニットの出力をかなり高いレベルにまで引き上げてきていた。そしてそのぶんだけマシン側でも有益なテストデータ収集ができたというわけだ。

 

 だが本家フェラーリ以外のフェラーリユーザーはまだ完成度が今ひとつで、ザウバーはグティエレスが1回、スーティルが2回のスピンオフを喫するなど、パワーユニットのコントロール系統にまだまだ煮詰めが必要だった。ルノー勢に至ってはパワーユニットのエンジン本体以外のシステムが正常に作動しておらず、計151周を走行したといってもその1周すらまともな走行ではない。

 

 数字上は6倍の開きとなったメルセデスとルノーのパワーユニットだが、実際にはそれ以上に大きな差が開いていると言っても良いだろう。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Wri2 / graph by F1LIFE)

 

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