2014 T1 JEREZ TESTING

20140129-11

 

 ヘレス合同テスト初日、マクラーレンはパワーユニットのトラブルで走ることが出来ず、2日目にようやく新車MP4-29を初走行させた。シェイクダウン同然の1日ながらも43周を走り込んだセッションの終了直後、タイヤエンジニアの観点からマシン開発の面でもビークルダイナミクス部門を担当するプリンシパルエンジニア、今井弘エンジニアにテストの手応えを聞いた。

 

ーーテスト前日に「忙しくなれば良いですけど」とおっしゃっていたのは、すでに危ないなという兆候はあったんですか?

「ハハハ(苦笑)。まさに昨日は起きたように、組み上げてエンジンをかけてみるまでは分からないところがあるんです。テスト前日の時点ではエンジンはかかっていなかったので、どうなるかなと思っていたんです」

 

ーーベンチテストでは分からないトラブルが?

「クルマ側とのコネクションをしてからでないと分からない問題があるんですよね。去年までのクルマでは、すでに仕組みとして完成されたものでしたから、そういうトラブルはほとんどありませんでしたけどね」

 

ーーまだ全開で走る状況ではない?

「まだ色々勉強中ですから、抑えて走っています。ペースを追究する前にいろ路と確認しておきたいことがありますから、まだそれをやっている段階ですね。その項目が例年よりも多いわけです。ペース的にはまだまだ行けると思います」

 

ーーメルセデスAMGのように連続走行が出来ているところは、すでにその作業が終わっているわけですか?

「そうですね。我々もそこはヘレスにいる間に終えておきたいと思っています」

 

ーーメルセデスAMGの好調ぶりを見ると、ワークスとカスタマーの差は感じますか?

「いや、そんなことはないですね。パワーユニットそのものは同じものが供給されていますし、他で起きたトラブルは(その経験が)共有されますから、あまり心配はしていません。

 彼らはここに来る前に1日(シェイクダウンで)走っていますから、そのぶんのアドバンテージがありますから。事前に走らせているメルセデスAMGとフォースインディアは、実際に走れたかどうかは別としても(苦笑)、一度そのトラブル確認のプロセスを通過してからここに来ているわけですからね」

 20140129-12

 

ーー新型パワーユニットは旧型車にでも載せて試しておくべきだった?

「いや、できないと思いますよ。実質的には無理ですね。そのくらいカウルの中身が違うんです。全部作り直さなきゃいけなくなってしまいますから、それなら新車を速く作った方が良いという感じです」

 

ーータイヤはまだテストする段階ではないと思いますが、状況はいかがですか?

「去年ここではズタズタになりましたけど、今のところ同じようなことは起きていませんね。午前中は冬用タイヤで走れば問題ありませんし、午後に暖かくなれば通常のコンパウンドで走れば大丈夫じゃないかと思います」

 

ーー昨年と比べて、新車の走り始めとしては?

「去年とはいろんな要素が違うので比較するのは難しいですが、今日はもうちょっと走りたかったですね。100周くらいは走りたかったですね。最初のテストは思っていたよりも難産ですね。空力などはまだまだこれからです。

 まだ分からないところがたくさんありますから。『そういえばアレはどうなってるんだっけ?』というようなところがたくさんあると思います。そういうのが少なくなるようにテストの準備をしてきているはずですが、テストすればしただけまた新たな課題も出て来ますしね。ですから、今回のテストは周回数は少ないですけど、各チームが何をしているのかそういうところを観察すると面白いと思いますよ。

 周回数は少ないですが、中身は濃いテストですよ。みんな頭を掻きながらやってますよ(苦笑)」

 

(text by 米家 峰起 / photo by McLaren)

 

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