【現地観戦ガイド】昔ながらの雰囲気で楽しめるのどかなグランプリ(ドイツGP)
グランプリを現地観戦しに行くためのガイド情報。全グランプリを現地取材している『F1LIFE』だからこそ知っている情報を読者だけにお届け。
第10戦ドイツGPの舞台は、ホッケンハイム。隔年開催となっているもうひとつのドイツGP開催地ニュルブルクリンクに比べれば、シュツットガルトやマンハイム、ハイデルベルグにも近く、アクセスの面では観戦に行きやすいサーキットだと言えるでしょう。
【サーキット】・・・旧超高速サーキットの雰囲気を残しつつ近代化
HOCKENHEIMRING(ホッケンハイムリンク)
●場所:ホッケンハイム、ドイツ
●全長:4.574km(決勝:67周)
●開催:2014年7月17日〜20日
【ここが「○」】・・・昔ながらのオールドサーキット
かつては森の中を駆け抜ける超高速サーキットでしたが、コンパクトに改修された今でもオールドサーキットとしての趣はあちこちに残されています。オールドサーキットというイメージはあまりないかもしれませんが、実際には観客エリアもいかにも昔のサーキットといった雰囲気で、近代的なティルケサーキットに飽きた人にはなんだか落ち着くサーキットかもしれません。
【ここが「×」】・・・アクセスが良いわけではない
ニュルに比べればアクセスは良いといったものの、最高に優れているわけではありません。キャンピングカーで訪れる人が多いことからも、アクセス、宿泊ともに決して条件が良いわけではないことがお分かり頂けると思います。
【日本からのアクセス】・・・直行便も経由便も無数にあり
日本から訪れる場合、ドイツ最大の空港フランクフルトに降り立つことになるでしょう。日本とフランクフルトの間は日系航空会社やルフトハンザ航空が直行便を飛ばしていますし、それ以外にも無数の航空会社が飛んでいますので、経由便も含めれば選択肢はいくらでもあります(写真はフランクフルトの街)。
【宿泊】・・・マンハイムやハイデルベルグがおすすめ
関係者はサーキット周辺の小さな村々に泊まっている場合もありますが、観戦ならマンハイムかハイデルベルグに泊まってライン川沿いの美しい風景を堪能してください。ホテルの数もかなりあり、価格も他のグランプリほど高くはありませんし、ドイツのホテルは清潔なので安心です。
【サーキットへのアクセス】・・・実は公共交通機関でのアクセスも可能!
レンタカーを借りてフランクフルトから1時間半ほど走り、ホッケンハイムの街の観客用駐車場に駐めてサーキットに通うこともできます。地元の人にとってはそれが一般的かもしれません。
しかしマンハイムやハイデルベルグからなら、電車で通うこともできます。ホッケンハイムの街には駅がありますから、そこまで電車で行き、あとはサーキット行きのバスに乗ればOKなのです。ドイツは電車の運行もきちんとしていますし、治安も良いので安心です。
【グルメ】・・・いろんなシュニッツェルをご堪能あれ
ドイツ料理と言えば、豚肉とジャガイモのオンパレード。ソーセージもシュニッツェルも豚肉ですね。でも本場ドイツではウインナーシュニッツェル以外にもいろんなタイプのシュニッツェルがあるので、ぜひとも試して頂きたいです。茸ソースの“猟師風”イェーガーシュニッツェルとか、揚げるのではなく焼いたシュニッツェルもあります。ソーセージもボイルだったりグリルだったり、フランクフルトだったりミュンヘナーだったり、いろんな種類・スタイルがありますしね。
もちろん、ビールがお好きな方にとっては安くて量が多くて種類も多くて、楽しい食生活になると思いますよ。
【観光】・・・ライン川周辺には見どころがたくさん
ライン川周辺には美しい古城がたくさんあります。ハイデルベルグにもお城があります。グランプリ観戦のついでに、ライン川周辺の美しい景色を楽しむのも良いでしょう。
セバスチャン・フェッテルの出身地であるヘッペンハイムもフランクフルトからホッケンハイムに向かう途中にありますから、少し立ち寄って「セバスチャン・フェッテル通り」を見物してみるのも良いかも。
【オススメ度】☆☆☆☆★・・・古いサーキットが好きなら行くべし!
なんといってもサーキット雰囲気が良いですし、最近は観客数が減って大混雑ということもなくなりましたから、昔ながらの雰囲気の中でのんびりと観戦するのが好きだという方にはおすすめです。
サーキット内にあるホッケンハイム・ミュージアムにはいろんなF1マシンやバイクも展示されていますし、一見の価値アリですよ。
(text and photo by 米家 峰起)
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