【現地観戦ガイド】ファンなら一度は訪れたいモータースポーツの聖地(イギリスGP)
グランプリを現地観戦しに行くためのガイド情報。全グランプリを現地取材している『F1LIFE』だからこそ知っている情報を読者だけにお届け。
第9戦イギリスGPは、オクスフォードシャー州のシルバーストンで開催される。1950年に第1回F1世界選手権のレースが行なわれた場所であり、モータースポーツの聖地として知られます。当時は空軍飛行場の跡地でしたが、現在では草原の中のフラットな地形はそのままに近代的なサーキットへと変貌を遂げています。
【サーキット】・・・鈴鹿と並びドライバーに愛される伝統の高速サーキット
SILVERSTONE CIRCUIT(シルバーストン・サーキット)
●場所:シルバーストン、イギリス
●全長:5.891km(決勝:52周)
●開催:2014年7月4日〜6日
【ここが「○」】・・・訪れるべきモータースポーツの聖地!
なんといってもモータースポーツの聖地。それ以外に理由などなし。F1ファンならば一生に一度は訪れ、イギリスのこの雰囲気を味わっておくべきでしょう。
【ここが「×」】・・・苦行の覚悟が必要
とにかく田舎。公共交通機関や宿泊施設などは決して充分とは言えません。天候も悪い。行くならかなりの“覚悟”が必要です。
【日本からのアクセス】・・・直行便も経由便も無数にあり
日本からロンドンへは日本の航空会社とブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージン・アトランティックなどが直行便を運行しています。経由便も含めれば選択肢は星の数ほどあります。ロンドンには複数の空港が存在しますが、ヒースローを利用するのが一般的です。ただしルートンが最もシルバーストンに近い場所に位置しています。
【宿泊】・・・レッドブルで有名なミルトンキーンズがおすすめ
レッドブルが本拠地を置いていることで有名な新興工業都市ミルトンキーンズ周辺の宿泊がおすすめ。新しく作られた綺麗な街で、工業都市だけあって出張ビジネスマンのためのホテルがたくさんあります。ロンドンから電車やコーチ(高速バス)などで1時間程度で簡単にアクセスすることもできます。写真はサーキットに近いトウスターという街の典型的なイギリスの街並みですが、ミルトンキーンズはもっと近代的です。
超高価なホテル代を払えるのなら、ロンドン市内に宿泊するという手もありですね。
【サーキットへのアクセス】・・・実は公共交通機関でのアクセスも可能!
シルバーストンを訪れるのはレンタカーがないと厳しいと思われがちですが、実はグランプリ週末の間は1日12万人を超す観客をさばくためにシャトルバスによる「パーク&ライド方式」が活用されているんです。ノーザンプトン駅などからサーキット行きのバスが運行されているので、ロンドン市内から電車とバスで通うことも充分に可能なのです。
キャンピングカーで乗り込んでサーキット周辺のキャンプ場や駐車場で宿泊するという手もありますが、地元民以外にはなかなかハードルが高いと言えるでしょう。
【グルメ】・・・とにかく不味いのは本当
とにかく食べ物が不味いと有名なイギリスですが、それはイギリス人も認めるところ(苦笑)。基本的に調理段階では味付けはせず、各自がテーブルの上の塩コショウなどの調味料で自分好みの味付けをするという方式であるため不味いのだと思われます。
その代表格がフィッシュ&チップス。白身魚のフライとフライドポテトをセットにしたもの。本格的なお店のものは魚の種類が選べたりと美味なのですが、サーキット内の屋台で食べるものはまぁ推して知るべし。
そんなイギリスでも、イギリス式の朝食は外国人にも評判が良いんです。ソーセージやトマトをグリルしたものやベイクドビーンズなどかなりボリューミーですが、イギリス人は朝をしっかり食べて夜を軽めにするそうです。だから夕食が美味しくないとも言えるんでしょうね。
あとは奥の手として重宝がられるのがインド料理と中華料理。言うまでもなくどちらもイギリス料理ではなく、地元民以外の移民が持ち込んだものですけど(笑)。
【観光】・・・F1チームのファクトリー訪問
シルバーストン周辺にはF1チームのファクトリーがいくつか点在していますので、それを訪れるのも面白いでしょう。たいていどのチームもレセプションエリアに何かが飾ってあったり博物館のようなものがあったりします。
サーキットに近いビスターという街には有名なアウトレットモールがあり、いつも大勢の観光ツアー客が訪れています。
あとはロンドンで典型的なイギリスの観光名所を訪れるくらいでしょうか。
【オススメ度】☆☆☆☆★・・・一生に一度は訪れるべきだけど
F1ファンの方なら一生に一度は訪れてみたいと思っておられるでしょう。確かに、その通りだと思います。おじいちゃんおばあちゃんと孫が一緒にのんびりと観戦を楽しむ牧歌的な雰囲気の観客エリアは、やはりイギリスならではです。キャンプ場の脇には夜遅くまで盛り上がる夜店エリアもあります。
でもここまで来るのは結構大変です。実際に来てみれば「一度来れば充分」と思うかもしれません(苦笑)。
(text and photo by 米家 峰起)
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