REPORT【報道】
【新春特別企画】今だからこそ語ろう「GP2エンジン」の真相
2019年、ホンダはレッドブルとタッグを組みF1のトップレベルでの戦いをスタートさせる。
そのタイミングだからこそ、2015年日本GPでフェルナンド・アロンソが無線で叫び、世の人々がホンダを揶揄する代名詞となった『GP2エンジン』のことを改めてハッキリさせておきたい。そのワードこそがホンダのパワーユニットがそれほどまでに大きく劣っているというイメージを植え付け、その後のマクラーレン・ホンダの低迷とその原因の全てがホンダにあったという先入観を世にもたらした。しかしルノーにスイッチして以降のマクラーレンの迷走を見れば(成績は別として純粋な速さという点で)、その先入観が間違いであったことは明らかになっている。反動のようにマクラーレンの車体を『GP2シャシー』と揶揄する声さえ散見された。
では、『GP2エンジン』の真相とは何だったのか? それを改めて説明し、世間の人々に正しく理解してもらいたい。
結論から言えば、アロンソが発した『GP2エンジン』は、半分は正しく、半分は間違いだ。
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「1気筒で良くて、6気筒でダメだった」について、もうそろそろ教えて頂けないでしょうか、、。 普通に考えてホンダが単純な1気筒を試しているはずがない、、、と当時は思っていたのですが。今もその(斬新な?)1気筒がベースになっているのでしょうか。
本当にそのままの意味なんですが、6気筒は左右3気筒ずつがそれぞれズレたタイミングで燃焼(爆発)するので、それを上手く制御できないと振動を生んでしまうので、そのあたりにパワーが発揮できない原因があったようです。位置の違いによって気筒ごとの燃焼室に入る空気の量が違って出力差が出てしまったり、課題は色々ですね。
ICE自体のベースは今も2017年型が元になっていてその発展型のはずです。
単に当時のホンダのエンジンとマクラーレンのシャシーの出来が悪かっただけでは無いのでしょうか?
アロンソのGP2エンジン呼ばわりは間違ってはいないと思います。
どちらも出来が悪かったのは確かですが、ホンダのPUはディプロイメントが切れていない時はフェラーリと同等でしたから、切れた時だけを抜き出して「GP2」と呼ぶのはどうかなと思います。
ディプロイメントが長く続かないのは、マクラーレンとホンダが合意の上で「サイズゼロ」を選び、ディプロイメント量は2014年各社レベルに抑え、コンパクトなぶん車体性能で稼ぐというマシン作りのコンセプトを選んだためだったわけですから、なおさらです。
もちろん当時のホンダには足りないところが多々あったし、ストレートではどうすることもできないというドライバーとしての彼の苛立ちはよく分かりますが、マクラーレン加入発表時に彼自身が語っていたように苦難の道になることは分かっていたことですし、その中でチームを牽引していくことこそが彼に求められていた役割で、そのために莫大な報酬も受け取っていたわけですから。