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REPORT【報道】

【特別レポート】鈴鹿の日本GP、2019年以降の開催契約更新へタイムリミットが迫る

報道記事

 

 今年で30回目の日本GP開催となる鈴鹿サーキットだが、今季限りで切れる開催契約の延長については決して容易ではない状況にある。あと1カ月以内に話し合いがまとめられなければ、契約の更新は厳しくなると関係者は語る。

 

 鈴鹿サーキットとFOMの日本GP開催契約は今季限りで満了となるが、リバティメディアは次々に新たな開催地を開拓しつつあり、F1にとって大きなメリットをもたらさないグランプリは切り捨てようとしている。すでに今季開幕前の段階でマイアミでの市街地レース開催を決めており、地元アメリカでの開催数を増やすこととした。さらにベトナムでの開催も現実味を帯びてきているが、これは今やF1の最大スポンサーとなったハイネケンの要望を受けてのものだ(ベトナムはビール消費量が東南アジア最大で市場収益性が高い)。

 

 ホンダの地元である日本GPを切ることは考えにくいが、そこはホンダがリバティメディアに対して明確に意思を表明しなければ、メルセデスAMGがドイツGPの休止を看過したように日本GPも開催を維持するまでの価値を見出していないとみなされる可能性がある。

 

 そもそも世界中の大半の企業にとって、日本はマーケットとしての魅力が極めて乏しい。日本市場は充分に成熟していてマーケティング費用対効果が薄く、それよりもマーケットが成長段階にある中国や東南アジア、中米などへの投資を望むのは共通している。そのため日本GPはほとんどのF1参戦企業にとって(あくまでマーケティング的な意味で)あまり価値のないグランプリとなってしまっているのが現状だ。

 

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  • コメント ( 4 )

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  1. 零48

    最初の段階で鈴鹿サーキット自らの手で「リバティの提示金額を飲めない=日本のF1ファンはその程度」という式を提示してしまったので、交渉も何もないような気がしてます。

    お金がないからチケット買って!ってのは運営側としては当たり前の話ですが、それを公に発信しちゃった時点でイベントとしては既に終わっているという宣言をしたに等しいと思います。

    • MINEOKI YONEYA

      そうですね、メディアを使った駆け引きをしたつもりだったのでしょうけど、あれは自分たちの弱みを曝け出したに過ぎません。玉砕覚悟での最後の手だったのかもしれませんが。。。

  2. youchann7

    お金についてはホンダがなんとか工面すればいいけど、リバティ側が横浜、大阪でやればと言ってる時点で“鈴鹿“の価値を理解していないということなので、そう考えるとポジティブ要素が無いですね。
    宿泊の面は名古屋から直通の特急をガンガン飛ばすとか、民泊を活用するとかやりようもあるだろうけど、スポンサーのメリットって言うとね。私たちがビールをハイネケンに変えたところで知れてますからね(笑)
    個人的な感覚としては、開催を増やしたところでアメリカにF1がそこまで根付くとは思えないんですが…

    • MINEOKI YONEYA

      鈴鹿の価値というのは、サーキットレイアウトの良さはあるにしてもそれ以外の努力がなさ過ぎる、というのがF1界の見方になってしまっています。
      ドライバーたちが褒め称えるサーキットレイアウトの素晴らしさに胡座をかいている、と厳しい意見をいう人もいます。
      他の開催地の魅力を見ると、開催権料を安くしてまで開催を続ける意味がないんですね。少なくともF1側には。
      日本のファンの素晴らしさは鈴鹿だからというわけではありませんしね。

      今のF1ではアメリカには根付かないでしょうね。だからリバティはどんどんF1をお祭り的なものにしようとしているのでしょうが・・・。
      しかし今の中途半端な姿勢を見ていると、このままではF1の本当の良さが削がれ、結果的にアメリカにも根付かずと、どっちつかずのものになってしまいそうな気がします。

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