REPORT【報道】
【特別レポート】ホンダの飛躍的信頼性向上、その理由は“ダブルチェック体制”導入にあり
2018年のホンダ製パワーユニットは、開幕戦のMGU-Hを除けば全くと言って良いほどトラブルが出ておらず、昨年までの惨状とは打って変わって高い信頼性を築き上げている。まだ4戦が終わった段階であり完璧な信頼性というには早計だが、2台ともにESとCEは1基で4戦を走破し、それ以外の主要4コンポーネントに関してもブレンドン・ハートリー車のICEとMGU-Kは4戦、ピエール・ガスリー車も含めてそれ以外のコンポーネントは第2戦バーレーンGPから3戦連続でノートラブルで走破している。
昨年までトラブル続きだったホンダがこれほどまでに変貌したのはなぜか?
その理由は“ダブルチェック”体制の導入にあった。
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このレベルでホンダが過去3年間やっていたことに驚きです。今時これはあり得ない。ホンダの市販車部門もどういう体制なのか疑いの目を向けてしまいます。
そうですね、マクラーレンとやってきて一度もこういう話にならなかったというのも残念というか、マクラーレンもそうなのかな?と思いました。
トストさんは過去の自分の経験で自動車メーカーのような大企業の組織とか理論がどういうものかご存じだからこそすぐに問題点を指摘してくれたわけで、
トストさんと一緒にやれたことの意味はホンダにとってすごく大きかったのではないかと思います。
私が記事内容を理解できていないのかもしれませんが、ホンダには「ワイガヤ」文化があるはずなので、さすがに市販車で最終段階まで統括責任者のチェックが入らない、なんてことは無いと思うのですが。最終段階で問題発見された場合の後戻り工数を考えると段階ごとにチェックは入るはず。これは人手不足であっても全メーカ、研究開発含めて同じだと思うのです。
これはトラブルとなった時限定のチェック体制でしょうか?
「別動部隊で、」つまりは「同じプロジェクト内の別メンバーではなく、しがらみの無い他プロジェクトチームがチェックする」ということ?でしょうか。
「上司と喧嘩してホテルに籠って設計者一人で設計図を書き上げる」という姿は(憧れはありますが)もう今の時代に合わないのでしょうね。
追記です。これは昨年yahooニュースなどで出ていた「ホンダジェットのチームにF1エンジン設計図面を見せて意見を求めた」ということを体制として確立させた、ということでしょうか。
いや、ホンダジェットの技術やノウハウは今年型のMGU-Hの設計にかなり直接的に生かされているようです。
2018年型RA618Hは基本的に去年型に手を加えたものですが、バーレーンから投入されたMGU-Hだけは去年とはかなり違います。
おっ! 「かなり直接的」が投入済みMGU-Hなら、次のUPデートはもっと期待してしまいますね。それまでは我慢、我慢の応援でしょうか。
返信ありがとうございました。取材頑張ってください。
そして、頑張れホンダ。
もちろん部署内でのチェックは常にやっているはずです。が、別の部署による別目線でのチェックがないということでしょうね。
ただ「ワイガヤ」はもう過去のものになってしまったということなのでしょうね。長谷川さん中村さんたちの第3期の頃はまだヤンチャなことをしてそこから何かが生まれたりなんてこともあったそうですが、「そういうのも無くなってしまったね」と。
ここで言うダブルチェック体制というのは、他分野からの目線って事ではないでしょうか。部署内だったり上位部署、チェック部門でのチェック体制とかではなく、別部門の人間が専門分野でもない部分に対して率直に意見を言えるよう状態ではなかったり、言えたとしてもそれを素直に受け止めるシステムになっていないという事ではないでしょうか。
詳しくないのでズレてるかもしれないですが、シート合わせをやってる人が「なんかPUのあそこ変だよね?もうちょっとこうなったら良さそうなのに」ってふと思ったとしても、それはPUの素人だからそう思うのであってPU開発部門の常識だと「これはこういうもんだから」の一言で終わらせてしまっているという具合ではないかと。
もしかするとそこが何か大きな改善の糸口の可能性かもしれないのに、身内だけで何重にチェックしていたとしても「そこはそういうもの」という常識があれば気付かないと思います。
いや、まさにおっしゃるとおりのことですね。ただ、レースなので1戦でも1日でも早く早く投入したいということでそういった確認がおろそかになっていたようです。
もちろんベンチテストで何千kmも走らせるということもやっていたし、壊れたらその検証もしっかりやっていたんですが、自分たちが作ったものであり隅々まで把握しているがゆえに思い込みや感情論で判断が鈍ることもあった、というような話でした。