【特別レポート】山本雅史MS部長「提携解消は悔しい、しかしトロロッソは最良の選択。来年は面白くなる」
マクラーレンとの提携解消およびトロロッソへのパワーユニット供給について、ホンダのモータースポーツ活動を取り仕切る山本雅史モータースポーツ部長にその経緯を語ってもらった。トロロッソとはすでに良好な関係を築いており、「来年はマクラーレンのクルマはミラーでしか見ないようにしよう!」と盛り上がっているという。
ーーイタリアGPで急転直下で決まった今回の関係でしたが、マクラーレンとの提携解消とトロロッソとの新たな関係構築はどちらの方がより大変だったのでしょうか?
「この世界にいると常に大変ですけど、どちらかといえばマクラーレン(との提携解消)の方が大変でした。決着がここまで遅れてしまったのは、ホンダは会社としてはマクラーレンと継続していこうということを念頭に置いていたからです。でもマクラーレンはバルセロナのテストの時からもうへそを曲げていたし、開幕当初から『お前らとはやってられない!』みたいなことを言われていました。『俺たちは契約解消も視野に入れている』という話は開幕2〜3戦目くらいからありました。我々は『契約があるし頑張って一緒にやっていこうよ』といってやってきましたが、レースは結果が全てですから、(結果が出ないままシーズンが進むにつれて)どんどん会話が自然じゃなくなっていき、そんな状況でこれ以上続けてもというところでした。そんな中でスパ・フランコルシャンまで続けてきたというのは、特に長谷川(祐介F1総責任者、技術面トップ)は大変だったと思います」
ーーマクラーレンとルノーのタッグにしても、イタリアGPの週に全てが動いたというわけではない?
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山本さんの話を聞いて、マクラーレンとは完全に信頼関係が壊れておかしくなっていたんだなと感じました。第二期のマクラーレン・ホンダの時代を知る身としては、そうは言っても何とかならないものかという気持ちもありましたが、ホンダも吹っ切れているようですし腑に落ちた気がします。レッドブルへの供給に繋げる事やポルシェの影に打ち克つ事は大変だと思いますが、これからのホンダには期待していいかもしれないと感じています。やはりのびのびとやる方がホンダらしいですよね。それだけに最初からマクラーレンのようなプライドの塊、それしか残っていないようなチームと組んだ事は失敗でしたが。来季と言わず、今季中に出力と信頼性の問題を克服してマクラーレンにたっぷりプレッシャーをかけて欲しいなと思います。米家さんも少しでも早くホンダが饒舌に話してくれるようになった方が取材しやすいでしょうし(笑)今でこそ日本でもマクラーレンやアロンソの態度に批判的な声が大半を占めていますが、今季序盤から中盤にかけては大変だったと思います。今後も他では読めないような記事を楽しみにしております。