【特別インタビュー】ピレリ M・イゾラ「今季型タイヤは作動温度域が広がっている。しかし誰もが真価を引き出すのに苦労している」
2017年のワイドタイヤは性能の高さとデグラデーションの小ささが評価される一方で、各チームからはウォームアップの難しさや作動温度幅の狭さが指摘されている。これについてピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラに聞いた。
イゾラいわく、今季型タイヤはむしろワーキングレンジが広くなっているが、マシンを合わせ込むのが難しくなっているという。
そして「硬すぎる」と批判されるタイヤアロケーションとなったスペインGPにむけた予想、そして先頃実走テストが始まった2018年に向けたタイヤの開発についても語ってもらった。
ーーメルセデスAMGはタイヤを適正なウインドウに入れるのに苦労していると言っていますが、その原因はどこにあるのでしょうか?
「今年のタイヤは去年までとは明らかに異なるものになっているから、誰もがまだ真のパフォーマンスピークを模索しているのは確かで、去年までのタイヤはウォームアップが簡単で、ある意味ではプッシュしすぎるとオーバーヒートしてしまうくらいだったけど、今年のタイヤはコンシステントに性能を維持できるタイヤであるだけにウォームアップが難しくなっているのも事実だ。だから、アウトラップでしっかりとプッシュしなければ熱を入れられないということになる。
しかし今年のタイヤにも熱による性能低下は存在する。2周目以降にタイヤのピークパフォーマンスを維持できないのなら、それはオーバーヒートによるものではなくて、熱による性能低下だと考えるべきだろう。もちろん私が特定のチームの詳細について知り得る立場ではないからそれは推測でしかないし、タイヤもマシンパッケージの一部であって、エンジンやブレーキ、ダウンフォースといった要素の最大パフォーマンスを引き出すのが容易ではないのと同じで、タイヤの最大性能を引き出すのも簡単ではないということなんだと思うよ」
ーーメルセデスAMGの言う通り、今年のタイヤはウインドウが狭くなっているのでしょうか?
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