REPORT【報道】

20140208-01

 

 ヘレス合同テストで好スタートを切ったマクラーレンは、早くも優勝候補の筆頭にあげられるほどの走りを見せた。

 

 そのエースドライバーとしてチームを牽引する立場のジェンソン・バトンは、テスト2日目終了直後にメディアに囲まれて何を語ったのか。MP4-29のインプレッションや新時代のF1マシンのドライビングなど、その一部始終をお届けする。

 

ーーMP4-29の初テストを終えて、感触はいかがでしたか?

「初日は数多くの問題を抱えてしまったけど、2日目からは充分に走り込むことができたね。2日目は43周だから(例年に比べると)そんなに多いわけではないけど、クルマ自体に大きな問題はなかったし、パワー供給という点ではパワーユニットにも問題はなかった。

 これはただのニューマシンじゃない、全てが新しいんだ。だから初テストでこれだけのスタートが切れたことはとてもポジティブだし大きな意味がある。今年はこれからこのクルマは空力的にもメカニカル的にも大きく進化していくだろうから、まずは良いベースラインを固めることが第一目標だったんだ。まずはその自分たちの狙っていたところに行けたと思うし、ポジティブなスタートが切れたと思うよ」

 

ーークルマのドライビングが大きく変わると言われていますが、ドライブしたフィーリングは?

「このクルマをドライブするのをとても楽しんだよ。このパワーユニットは外から聞くとサウンドはあんまり良くないしエキサイティングじゃないのは確かだけど、ドライブしているとスロットルをオフにしてもターボ(コンプレッサー)のノイズが聞こえたりして、なかなか良いんだ。パワーもなかなか良いよ。トルクが太いし、レーシングドライバーとしては低速から高速までトルクを感じられるというのは気分が良い。エンジンのトルクを感じながらコーナーから立ち上がって行くのはなかなかエキサイティングだよ」

 

ーー立ち上がりでは低いギアを使うのは難しい?

「これまで以上のパワーに慣れる必要がある。低いギアだとかなり抑え気味にコントロールしなければならないね。でもポジティブなのは、まだ開発初期の段階なのにエンジンがとてもドライバビリティが高いということだ。

 現時点では、ハーフスロットルでコーナリングしている時にもホイールスピンを経験することもある。これまでとは全く違うフィーリングだ。ブレーキングの仕方だってダウンシフトの仕方だってこれまでとは全く違う」

 

20140208-02

 

ーー去年に比べて格段にラップタイムが遅いことについては?

「まず今年はタイヤのグリップが下がっているから、同じミディアムタイヤでも去年のミディアムに比べれば0.5秒は遅い。それにクルマが重くなっているから、そのぶん1〜1.2秒ほど遅くなっている。それだけでまず1.6秒くらいは遅くなっているんだ」

 

ーー今年のF1はGP2よりも遅くなる?

「いや、そんなことはないだろう。サーキットによってはタイムが接近することはあるかもしれないけどね。(今年のF1は)高速コーナーはそんなに速くないかもしれない。でもまだ完全に新しいクルマの初テストだし、これからどんどん速くなっていくんだ。開幕戦までにはもっと速くなっているはずだし、3戦くらい終わる頃にはさらに1秒は速くなっているだろう。シーズンが終わる頃には去年のマシンと較べてもほとんど差がないくらいまで進化しているはずだ。せいぜい1〜2秒差というところまで挽回しているだろう」

 

ーーコーナリングは遅くなっている?

「確かにダウンフォースは大幅に削減されているし、高速コーナーは遅くなっている。でも驚いたことに低速コーナーのフィーリングは結構良いんだ。それに2日目のまでの段階では様々なエンジンモードやブレーキモードで走ったから、2周と同じセッティングで走ったことはなかった。だからまだまだ改善の余地はあるよ」

 

ーー昨年型マシンが抱えた問題は解決できている?

「去年はすぐには解決できない問題があってマシンがバウンシングするのに苦しんだけど、このマシン自体は僕らが想定した通りにきちんと機能している。ドライブしていて不安になることもなかったね」

 

ーーメルセデス勢は他メーカーに大きな差を付けましたね。

「メルセデスAMGともウイリアムズともフォースインディアとも、それぞれ違うプログラムで走っている。それぞれが違うエンジンモードで、いろんなことを試しながら走っているんだ。そうやって各車でデータ収集を進めている。まずはデータをシェアしてともに開発を進めていかなければならないからね。そういう意味では、メルセデス勢はとても良い形で初テストのスタートを切ることができたと思うよ」

 

(text by 米家 峰起 / photo by Wri2)

 

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