REGULAR【連載】

20180131-01

 

 フェルナンド・アロンソのトヨタ・ガズーレーシングからのWEC参戦が正式発表されました。ルマン24時間だけではなく、8号車のレギュラーメンバーとして選手権全体に参戦するというもの。

 

 とはいえ、アウディもポルシェも撤退して盛り下がりドン底のWECは、2018〜19年はスーパーシーズンというエクスキューズを付けて5月のスパから来年6月のルマンまで2戦×2回を含めてなんとか選手権の体を維持するのがやっとで、今年は5戦しかないのですが。

 

 まぁ色々言いたいことはありますが、一番の違和感は「トヨタを選んでくれてありがとう」という豊田章男社長のコメント。

 

 いや、フェルナンドはトヨタを選んだわけではなく、ルマン24時間というレースを選んだだけでしょう。壊れさえしなければ、唯一のLMP1-Hマシンであるトヨタのどちらかが優勝するのは誰だって分かることなんですから、トヨタを選んだわけじゃない。

 

 それにF1と開催日程がバッティングしている富士ラウンドは欠場すると言っているのですから、マクラーレンのF1の方がトヨタのWECより上」と両者が公式に認めてしまったのと同じことです。

 

 フェルナンドがすごいドライバーであることは事実ですが、1戦欠場することが分かっていながら彼のためにレギュラーシートを空けて用意するのは、チームの人たちは一体どんな気持ちなんでしょうか?

 

 マクラーレンの人たちだって、複雑な心境でしょう。フェルナンドは以前から「タイトル争いをしていれば当然F1を優先する」と公言してきたわけですから、開幕前で新車を走らせてもいないこの段階で「勝てない」と言われてしまったようなものです。

 

 両チームの人たちの感情やモチベーションは大丈夫でしょうか?

 

 個人的には、世界最強の1人と言われるフェルナンド・アロンソと比べて中嶋一貴や小林可夢偉の実力がどの程度のものなのか、それを同じマシンでハッキリと見ることができるのが楽しみです。きっと彼らもそう言うでしょう。

 

 でも、なにかスッキリしないものが残るんじゃないかなぁ……。

 

 (text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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