REGULAR【連載】

20151007-01

 

 元『ENGINE』名物編集長の鈴木正文さんが手がけている『GQ』誌がレーシングチームを立ち上げ! と聞いてビックリ(http://gqjapan.jp/gqracing/)。鈴木さんとは昨年鈴鹿のパドッククラブでご一緒させて頂いたのですが、本当にレースがお好きな方です。特に1970年代以前のF1がものすごくお好きなんだなぁと感じました。

 

 とはいえ、『LEON』誌のように本当にレースをやるというわけではなく、架空のレースチームでモータースポーツの魅力を色んな角度から語り紹介していこうという企画だそうです。スポーツキャスターの浅田舞さん、レーシングドライバーの木下隆之さん、デザイナーの相澤陽介さんがそのメンバー。

 

 名料理人ポール・ボキューズのお弟子さんが言う、才能のある料理人とは「自信を持って塩を振れる人」という表現にちなんで、レースに対して思い切って塩を振っていきましょう、と。

 

 連載記事の1本目(http://gqjapan.jp/car/motorsport/20151002/gq-japan-racing-01)では、冒頭で今のF1の技術的なスゴさとか未来に向けた可能性を紹介してくれているのはさすが。でもこの企画はトヨタ(レクサス)とのタイアップなので、その後はレースに関する一般的な話が続きますが、いろんなテーマが控えている今後の記事に向けた導入といったところで、期待を持たせてくれます。

 

 男性向けの知的雑誌である『GQ』ですから、こうした知的かつ遊び心のある企画がマッチしているんでしょう。レクサスの購買層ともぴったりでしょう。

 

 じゃあホンダはどうなんだろう?と考えると、こういうのとはちょっと違う気がします。ホンダの購買層は、きっとレクサスとは異なっているでしょう。ラインナップの大半はもう少しライトな層でしょうし、東京モーターショーで間もなく発表される新型NSXはもっとスポーティでレーシングな層がターゲットでしょう。

 

 先日BSフジで放送された『F1シンデレラ』からは、女性ファンを増やしたいというホンダの思惑が見えてきましたが(奇しくも同じ浅田舞さんが出演していたのがなんとも皮肉ですが)、そのためには『GQ』のこの企画のような理屈で訴えるのではなく、感情を揺さぶるような企画が必要なのではないかなと思います。

 

 だけど、今のF1のあり方というものを考えれば、それはバラエティ番組のノリではなく、昔のセナ様の時代がそうだったように、いかに大人の女性が憧れられる対象であるかということを魅せてもらったほうがいいような気がします。

 

 それをやるには、今のF1は放映権や取材範囲などの制約が大きすぎるというのも、上手く広がっていかない理由のひとつなのかもしれませんね。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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