【アプレゲールですいません。】計画が変更されたわけじゃない
【Motorsport.com】ホンダ、開発計画を変更「マクラーレンと最大限の結果を残すため」
え〜っと、『F1LIFE』をご覧の皆さんには「今頃何いってんの?」という感じの記事だと思いますが、それ以上に大前提の部分に誤解があるようなのでここで説明しておこうかと思います。
記事の内容は、「マクラーレンとの結果を最優先するため、ホンダはペナルティを避けるべく小さなアップデートはやめて大きなアップデートに専念するよう開発計画を変更した」というものです。
が、それって今までもそうだったし、これからもそうだし、別に何も変わってはいません。
ベルギーGPではストフェルがスペック3.6、イタリアGPではフェルナンドが3.7を投入してペナルティを受けたから細かいアップデートを繰り返しているように誤解されがちですが、別に細かいアップデートを次々投入しているわけではなくて、マイレージの都合で新品を入れなきゃいけないタイミングで入れられるものを入れているだけですからね。いずれにせよ新品を入れるなら古いスペックよりも少しでも新しいものを入れた方が良いわけですから。
もっといえば、スペック3.5は吸気系を換えただけ、スペック3.6はICEを軽量化、スペック3.7はターボを改良ですから、スペック3.5と3.7はエンジン本体の変更じゃないし世間に言わずこっそりと変えても良かったのかもしれません。他のメーカーも毎戦のようにそういった改良は重ねていますから。
何が言いたいかというと、ベルギーもイタリアもアップグレードするためにペナルティを科されたわけではなく、マイレージ的に新品を入れなきゃいけなかっただけ。
逆に言えば、その新品を入れるタイミングをターゲットにしてアップグレードを開発しているのはシーズン前半戦も後半戦も同じです。
(text by 米家 峰起 / photo by Pirelli)
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