【アプレゲールですいません。】現場でのタフな仕事
なんだか今回は時差ボケがキツい……。モナコに火曜日から火曜日までいたせいで(月曜発の便は高くて買えなかったので)、身体がすっかりヨーロッパ時間になってしまったみたいです。
特にレースの現場ではかなりタフな毎日なので、余計に疲れてなおかつ現地時間に合わせ込まれてしまうんだと思います。
現場でどのくらい仕事をしているかというと、まずサーキットへの到着目標はセッション開始3時間前。チームの夜間作業禁止(カーフュー)の解禁時間です。ここからチームスタッフがどどっとやってきてピットストップ練習をしたり、朝ごはんを食べたり。この辺の時間がいわゆる“朝駆け”で、まだゆったりしているチーム関係者に話が聞きやすかったりするんです。
で、昼間はず〜っと仕事です。セッション中はコメンタリーブースで解説をするか、メディアセンターでモニターとデータを見ながらセッションをチェックするか、コースサイドに行って走りをチェックしたり写真を撮ったり(まぁこれはほとんど趣味ですが(笑))。
セッション外の時間はパドックをウロウロしてネタ探し。ピットレーンはサポートレースの開催時間中は行けないので、オープンになっている時間を見据えてピットレーンにもしっかり出入りしておきます。
セッションが終わると、そこから2〜3時間は各チームの公式の取材時間。その後でさらに話を聞きたいチーム関係者がいれば、ブリーフィングが終わって出てきたところを捕まえて立ち話ということになりますが、これが結構遅い時間になってしまったり、タイミングが悪いと延々と会えなかったり……。
GP2やGP3があると、さらに大変です。レース中はメディアセンターかどこかのチームのモーターホームでモニターをチェックしながらレース展開をメモ。で、取材は夜。レースを終えてサポートパドックに帰るドライバーを捕まえて歩きながら聞くということもできるんですが、某松下さんは汗だくのままお話しするのがお好きじゃないみたいなんで(苦笑)、セッションが終わってチームのブリーフィングが終わった時間を狙ってサポートパドックに行きます。
土曜日はGP2ホスピで晩ごはんを食べながら話を聞くっていう一石二鳥なパターンが多いですかね。日曜日は午前中のレース2が終わるとGP2/3の連中はF1のレースが始まる前に帰ってしまうので、ダッシュで話を聞きに行きます。
F1のレース後は、ほとんどのチームが公式な取材スケジュールは決めていなくて、立ち話主体。なのでやっぱりブリーフィング次第という感じで、エンジニアが出てくるのを待っているととっても遅くなってしまったりします。ちょうど晩ごはん休憩の時間だったりするので、フォースインディアの松崎さんが誘ってくださって一緒にカレーを食べながらお話ししたり(笑)。
そんなこんなで、レース後3〜4時間は取材に駆けずり回り、そこから原稿を書き始めると、やっぱり午後2時スタートのレースでも急ぎの仕事が一通り終わるのは日付が変わる頃。レストランが閉まっちゃうよというところなら、取材が終わったタイミングでサーキットを出て先に食事を済ませてから仕事にというパターンもあります。
という感じで、連日少なくとも1万歩以上、多いと2万歩近く歩くのに、睡眠時間はせいぜい4〜5時間という感じですから、身体は完全に疲弊してしまいます。もうちょっと楽に仕事ができればなぁと思うんですが、根が貧乏性だから、高いコストかけて来てるんだからサーキットにいる時間は最大限に活用しなきゃ損だ!って思っちゃうんですよね……(笑)。
(text and photo by 米家 峰起)
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