REGULAR【連載】

20141214-01

 

 『F1LIFE』でもお届けしてきた通り、12月10日・11日は岡山国際サーキットへスーパーフォーミュラのテスト取材に行って来ました。スーパーフォーミュラの現場取材は初めてで、前身のフォーミュラニッポンだって、F1雑誌編集部の新人だった2003年にBS浜島さんの取材で行ったっきり(その時のことを浜島さんがいまだに覚えてたのにはビックリしましたが(苦笑))。

 

 クルマは確かにカッコイイし、速いし、ドライバーたちも乗っていてとても楽しいようです。乗った後はみんな目をキラキラさせていましたから。

 

 でも、今年1年やってきたはずなのになんか魅力が伝わってこない。というか、面白そうな感じがしない。僕も何回かはテレビでレースの生中継を見ましたが、ワクワク感はなかったし、自分で取材しに行きたいという気にはならなかった。

 

 それが今回、実際に現場に行ってみて、なんとなくその理由が分かった気がしました。

 

 今のスーパーフォーミュラは、レース好きのレース好きによるレース好きのためのレースです。でも、それだけじゃF1やスーパーGTのように数万人単位の人がサーキットに見に来たりはしないし、テレビを見ても目に見えるバトルが少なくて面白くありません。クルマがどれだけ速かろうと、使われている技術がどんなにすごいものであろうと、本格的なレース好きじゃなければ理解するのは難しいし、彼らを惹きつける魅力にはなり得ません。

 

 今までのスーパーフォーミュラにはドライバーやチームに感情移入して応援したくなるような“ストーリー”がないし、だからといって現場にレースそのもの以外でも楽しめるお祭りのようなワクワク感があるわけでもない。

 

 今回のテストだって、初日が終わった後にJRPがドライバー3人を呼んで会見を開きました。もちろん、取材陣はみんな小林可夢偉に話を聞きたいわけです。申し訳ないけど、ファビオ・ライマーとかベルトラン・バゲットに聞きたいことなんてそんなにないし、彼らを会見に呼ばれても当たり障りの無い話になるし、限られた時間の中で通訳に費やす時間ももったいないし(聞きたい人は自分で聞きに行くでしょう)、実際に代表質問以外には1問しか聞けなかったわけです。

 

 そりゃ、そんなところから魅力あるストーリーなんて引き出せないでしょ、と。

 

 F1でもFIA会見というのがありますが、バリバリ取材している人はそんなの出席しないで自分で取材してます。たとえば、英国Autosportの記者なんて誰も出席してません。あんないかにも“記者会見”という雰囲気のところに良いネタなんて転がってないことを知ってるからです。

 

 そして忘れてはいけないのが、ステイタス感という意味ではスーパーフォーミュラがF1を超えるとかF1に並ぶということは絶対に無理だということです。それはスーパーフォーミュラだけでなく、F1以外の全てのカテゴリーに言えることで、どれだけイメージが悪くなろうがF1はF1だということです。

 

 問題は、現場にいる人たちもそういうことが分かっているんですが、運営者であるJRPの方針だったり、某メーカーの都合だったりで、現状を変えられないということです。そんなふうに全体がお役所的な雰囲気に染まっちゃってるんじゃないかな、というのが僕が感じたことです。

 

 でもコバヤシ選手がテストに参加したことであれだけ大勢のお客さんが来たり注目を集めたりメディアに露出したりと大きな効果がありましたし、そのことはJRPの人たちもよく分かったはず。これを機に、日本のモータースポーツが盛り上げようという気運が高まることを祈っています。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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