【アプレゲールですいません。】こんなお昼寝箱、日本でも流行るかも。
イタリアGPの帰りに立ち寄ったミュンヘンの空港で面白いものを発見しました(もう半月も前の話になってしまいましたが)。
ターミナルの中の、セキュリティチェックや出国審査を抜けた先の、飛行機に乗り込む搭乗ゲートが並んでいるエリアです。そのど真ん中に、とつぜんこんな構造物が。
一体何なのだろうと近付いてみてみると……
『napcabs』という名前の巨大な箱が並んでいます。直訳すると「お昼寝箱」。はいそうです、カプセルホテル的なやつです。
最近日本でもこうした形態の簡易的なホテルが流行りつつあるようですが、まさかターミナル内にお昼寝専用のボックスが登場するとは。聞けば、似たようなシステムが世界各地の空港でも広がりつつあるようです。
使い方は簡単。各ボックスについたこのATMみたいな機械で画面の指示に従って何時間使いたいかを入力し、クレジットカードで支払うだけ。この窓のシャッターが閉まっているのは「使用中」です。誰かがこの中で寝ていると思うと、なんか変な感じですが……。
空いていた箱の中を覗いてみると……おお、意外とゆったり! ベッドもシングルサイズではありますが分厚くてそのうえにクッションも敷いてありますから、これならぐっすり眠れそうです。仕事のできる充分なサイズのデスクもありますし、インターネットのLANケーブルもあります。もちろんエアコンも完備。
ちなみに、掛け布団がこのように細く折りたたまれているのはドイツのホテル特有の習慣です。なぜかドイツはどこに行ってもこのパターン(高級ホテルを除く)。
2枚目の写真の奥にチラッと写っていますが、このお昼寝箱の向こうには無料の休憩ソファもあります。ゆったりしたふかふかのソファだし下は毛足の長い絨毯だし、なかなか良い感じです。
僕はルフトハンザ航空のラウンジを使うことができるのですが、ミュンヘン空港の場合はぐっすりと眠ることができるような個室エリアがないので、本当に疲れているときや乗り継ぎ時間が長いときなどは、これを利用するのも手だなと思いました。集中して仕事をしたいときなんかも良さそうです。
事前にウェブサイトで予約もできるようですし、使用料は1時間15ユーロ(約2000円)で、深夜時間は1時間10ユーロ(約1400円)。長時間の使用ならホテルの方がリーズナブルですが、空港ホテルといってもターミナル直結のホテルは高いし、安いホテルはバスに乗って移動なきゃならなかったりと不便も多いので、なかなか良いサービスだと思います。
空港に限らず、いろんなところで導入して欲しいですね。
(text and photo by 米家 峰起)
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