05/10
【GP2スペイン・金曜】佐藤公哉「イニシャルセットアップを外し、グリップ不足で苦労」
GP2の第2ラウンドのバルセロナで予選17位に終わった佐藤公哉だが、チームメイトとの差は0.2秒。カンポス・レーシング全体がセットアップを詰め切れずに苦しんでいる印象がある。予選後の公哉に予選と土曜のレース1に向けて聞いた。
ーー予選はチームメイトから0.2秒差の17位でした。
「チームメイトと似たり寄ったりのタイムだったんですけど、ミーティングした結果、そもそも持ち込みのセッティングが間違っているところがあったんじゃないかという話になりました。脚回り(メカニカル面)のセッティングですね。ほんのちょっとではあるんですけど、1分29秒台を出している上位勢とは世界が違っていて、ドライバーがどう頑張ってもあのタイムは見えないなという感じでしたから」
ーー特にここが良くないというのは?
「クルマのバランスは悪くなくて、どこが乗りやすい、乗りにくいというのはないんですよね。ただどれだけ頑張ってもタイムが出ないっていう。ドライバーとしてはフロントがもっととかリアがもっととかじゃなくて、マシン全体をグリップさせたいという感じだし、エンジニアたちも悩んじゃってるっていう感じですし。
予選でソフトのニューを入れても、周りに比べてゲインが少なかったというのもありましたね。どこのコーナーが極端に遅いというのはなくて、1周帰ってきたら1秒きっちり遅れているっていう状態で。一番困っちゃうパターンですね」
ーー自分のドライビングとしては上手くいった?
「シミュレーターでも練習してきましたし、エンジニアのいう通り上手くまとめるようにはしました。体感的にはマシンの限界で走ってるんですけど、ダッシュボードに出るタイムを見るたびに『あれっ!?』ってガッカリするような予選でしたね。でもチームメイトと同じくらいのところには行きたかったんですけどね」
ーーどの辺りが負けていた?
「セクター1の長い右コーナー(ターン3)とセクター2のターン7〜8、左の高速シケインですかね。あそこのミニマムスピードが若干負けてましたね。セクター3は僕の方が良かったんですけど、セクター2の取りこぼしが大きすぎました」
ーー明日のレース1に向けては?
「どっちのタイヤからスタートするということも決まっていなくて、結構悩んでます。それはこれから(金曜夜の)ミーティングで決めます。僕のロングランのデータはバーレーンのレース2しかありませんけど、チームメイトのレース1のデータも含めて参考にして。でもこの予選の雰囲気からすると、フロントだけじゃなくて4輪全部どんどん減っていっちゃう感じですね……。結構早めに削れてなくなっちゃうような気がします」
ーー前回はスタートが上手く行かなかったけど、明日のレースに向けて何か対策は?
「スタート練習は今朝のフリー走行でもシミュレーターでもやってきました。あとはデータを見て、慎重にポジションキープをターゲットにやりたいですね。まずはレース1をしっかり走り切ることを目標にいきたいです。リラックスしてじっくり臨んで、辛抱を切らしてこないだのジンバブエ人ドライバーとの一件みたいにならないようにします(苦笑)」
(text and photo by 米家 峰起)
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