05/11
【スペインGP・日曜】小林可夢偉「突然ブレーキが壊れて恐かった。タイヤじゃなくて石みたい」
タイヤのグリップ不足に苦しむ症状は結局最後まで解決できずに下位での戦いを強いられたケータハムと小林可夢偉だが、さらに最後はフロントブレーキの破損でリタイア。散々な週末を終えた可夢偉にその心境を聞いた。
ーーブレーキトラブルということですが?
「そうです、1コーナーで突然爆発しました!(苦笑) あんなん初めてですよ、めっちゃ恐いですよ。しかも一番スピードが出てる1コーナーでですからね」
ーー何も前兆はなかった?
「何の前触れもなくて、ブレーキを踏んだ瞬間に『パーン!』ですからね」
ーーすぐに無線で叫んでいたよね。
「ブレーキがなくなったっていうのはすぐに分かったから無線で言うたんですけど、『ちょっと待て』って言われ。『いや、無理でしょ!』っていうね(笑)。普通はすぐボックスでしょ! それでしばらくしたら『ブレーキが壊れたからボックスだ』って言われて。だから壊れたっていうたやん、みたいなね。
しかもピットに入ろうと思ってミラー見たら後ろにアロンソとか結構隊列になってて(苦笑)。これブレーキないのに俺ヤバいなって思ってたら、頭からガレージに入ろうとしてたのに行きすぎてしまったっていうね。ブレーキが効かへんからそのまま行けへんし、後ろから来てるからゆっくりも行けへんし。3台くらい連なってたから、ちょっと恥ずかしい感じで(苦笑)。無理して頭から入れようとしたらツールボックスか柱に突っ込みそうやしね。迷惑がかからないように静か〜に終わりました」
ーースタートでポジションを上げたよね?
「1コーナーと3コーナーのポジション取りですね。無理しないでいって。今年のマルドナドはホントに危険やしね(苦笑)」
ーー何もなければ2ストップ作戦でマルシアの前でフィニッシュするということも考えられた?
「マルシアの前でゴールできてたかもね。でもまぁ良いですよ、そんなレベルの低い話は。どうでも良いです」
ーーマシンの進歩はなかった?
「いや、遅いですよ、やっぱり。中国GP以下でしょ。でもタイヤが硬いっていうのが一番大きいですね。タイヤっていうより石で走ってるようなもんやから(笑)。ポール・ヘンベリーに走らせてやりたいですよ、石で!」
ーータイヤは硬いけど保たない?
「硬すぎて滑って保たないんですよ。だって、タイヤじゃなくて石ですよ。石が4個付いて走ってるだけやからしょうがいないですよ。石って滑ったら削れるでしょ? それと同じことです。ミディアムはちょっとマシやけど、ハードは石ですね」
ーー厳しかった今週末で得られたことは?
「まぁ、案の定こういうコースでは遅いなっていうのが確認できたのと、やっぱり生ハムは美味しいなっていうことくらいですかね(苦笑)。みんなの知らないお店があるんですよ、グラノエルスに。20種類くらいの生ハムをテイスティングしてその中から好きなのを食べるっていう方式でお店で。すごく美味しかったですよ。みんなに知られたくないから教えませんけどね!(笑)」
(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)
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