05/11
【GP2スペイン・土曜】佐藤公哉「入賞できたはずのレースだったのに、残念」
ーー今日は17番グリッドからのスタートで、1周目に一気に9位までポジションアップしたよね。あの瞬間は、昨日話していたように運が来たのかと思ったけど……。
「スタート自体はまた失敗だったんです。ホイールスピンが多くて、しかも2速に上げたら回転が低くて加速していかないうちにどんどん抜かれて。
でも1コーナーから4コーナーまでみんながイン側を走っていたんで、すいているアウト側を走ったら結構抜けて。ちょっとぶつかりそうなところもありましたけどね。ターン10では目の前で絡んだりしていたんですけど、アウト側にいた人たちが巻き込まれたんですけど、僕はイン側にいて運も良くて争いに巻き込まれないポジションにいたんで1〜2周目はすごく良い形でポジションアップができましたね」
ーーあの時点でポイントが獲れるという気持ちになった?
「ポイントが獲れるかなというよりは、このチャンスを生かして頑張ってポイントを獲ろうと思って走ってましたね。予選よりはロングランの方が良いはずだというのもありましたしね」
ーーで、5周目にレースが再開されて翌周にはもうピットストップしてタイヤ交換。
「ソフトタイヤでスタートしたんですけど、グリップの下がり幅がすごく大きくて。左フロントが全然もたなくて、(2〜4周目の)セーフティカーが入っている時点でピットに無線で『レースが再開されたらなるべく早く入りたい』って言っていたくらいもたなかったんです。
それで早めにピットインしたんですけど、ピット作業が手間取ってロスをしたのと、タイヤ交換をした後にどこかを触っている時に手がピットレーンリミッターのボタンに当たってしまって、一瞬だけピットリミッターが解除されてしまったんです。61.1km/hで走ったということでドライブスルーペナルティになって」
ーーそれでチームメイトの背後にいたのに最後尾まで落ちて、その後のペースもあまり上がらなかった?
「その後はハードタイヤに換えてもアンダーステアが強くて、ペースもあまり上げられなかったですね。ゆっくり走らないとフロントタイヤが削れていっちゃうような状態で。後半はタイヤを使って無理矢理速く走ったんですけど、レース中盤は集団の中ではなくて一人で淡々と走るしかなかったんでどんなペースで走って良いのか分からなかったし、集中力が切れましたし正直モチベーション的にも苦しかったのもありましたね。少しミスもしましたし。集団の中にいたらもっとしっかり走れていたかもしれません。ドライブスルーがなくて上手くいってれば、チームメイト(6位)の前後でフィニッシュできたレースだったんじゃないかなという気がしますね。(ピットスルーペナルティは)自分のミスですけど、残念です」
ーーセットアップが合わせきれなかった?
「気をつけてセットアップしたつもりだったんですけど、ソフトは論外だったし、ハードも前も後ろも全然もたなかったですね。みんなと同じようなペースで走ってたら10周もつかもたないかくらいだったと思うんで、厳しかったですね」
ーー明日のレース2にはどう臨む?
「明日はピットストップがないですけど26周ありますから、タイヤを上手くもたせる何かを見つけてセットアップし直さないといけませんね。そうやってラスト10周とか7周で勝負が仕掛けられるような展開にしたいです」
(text and photo by 米家 峰起)
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