RACE【レース】

20140513-10

 

ーー昨年は優勝したこのバルセロナで、今年は苦しいレースでした。

「グリップ不足とマシンバランスの問題のせいで厳しい週末だった。僕らは去年ここで勝ってからもう1年も勝利から遠ざかっている。もちろん早くそのポジションに舞い戻らなければならないけど、それがすぐに実現できないこともまた事実だ。今日だってメルセデスAMGに周回遅れにされてしまったんだからね。モナコでも優勝争いができるとは思っていないよ。少しでも速くマシンを改良することに集中し、全力を尽くすしかない」

 

ーーキミ・ライコネンを異なる戦略で最後に逆転しましたが、チーム内で優先権はあなたにあったのですか?

「キミがどういう戦略を採っていたかは知らないけど、僕自身は2〜3周もすればもうリアエンドが厳しくなるような状態で、『ピットストップしたい』とエンジニアに伝えていたんだ。でも『4台の集団のトラフィックがあるから待て』と言われて待っていた。予定通りピットストップした周にもザウバーに引っかかってキミの前に出ることができなかった。第2スティントも同じような状況で、早めにピットストップがしたかったけど『もう少し走り続ければ2ストップでいけるけど、今ピットインしたら3回ストップになってしまう』と言われけど、僕は『どちらでも良い』と言ったんだ。そしてセバスチャンが3回ストップにしたから僕らもピットストップして彼をカバーし、彼に対してポジションを守ろうとした。最後まで彼を抑え切るというのが戦略変更の目的だったんだ。キミと僕のどちらが前でフィニッシュするかは問題じゃなかった。最後のピットストップまでセバスチャンを抑えたんだけど、無理だったね」

 

ーーフェラーリに来てから5年でタイトルに手が届かない状況が続いている現状に、フラストレーションは感じませんか?

「今日は周回遅れにされ、バーレーンでは9位・10位だった。予選でフロントロウ争いができるわけでもない。でも僕らはチャンピオンシップの3位にいる。別カテゴリーのような速さでレースをしているメルセデスAMGを別にすれば、僕らはコンペティティブだ。僕らはタイトルを獲るために全力を尽くしているし、このチームにはそのポテンシャルがある。長い間タイトルから遠ざかっているとは言え、2010年は4ポイント差、2012年は3ポイント差だったんだ。次のタイトル争いのチャンスはしっかりとものにしたいし、自分たちのクルマにカーナンバー1を付けたいと思っている。それが遠くない未来に実現することを祈っているよ」

 

ーー開幕から5戦を終えた現時点でもう今年のチャンピオンシップが決まってしまったという声もありますが?

「僕はそんなふうには思わないよ。確かにパフォーマンスの差は大きいけど、僕らはマシンをもっとコンペティティブにすべく全力を尽くしている。他車に1分近くもの差を付けて勝てる状態では、彼らはマシンに負荷をかけることもなく、チームも重圧に晒されることなく戦っている。優勝争いをするとは言わなくても、もう少し彼らを苦しめられるにすることが僕らの第一歩だ。モナコGPとカナダGPへはそれを目標に掲げて臨みたいと思っている。

 確かにチャンピオンシップは彼ら自身の手にかかっていると言えるだろう。それだけ彼らのアドバンテージは大きいからね。メルセデスAMGは手の届かないところにいる。

 でも僕らは戦い続ける。どのスポーツだって同じだよ。リーガエスパニョーラだって、優勝できるのはバルサかレアルマドリッドだけだけど、他のチームの選手も最後まで戦い続ける。それが仕事だからね。僕らだって次のレースではもっと良い仕事をすべく全力を尽くそうという気持ちで臨むし、その末に最終的なポイントランキングがどうなるかだよ。周りのチームとは戦える位置にいるし、チャンピオンシップ2位を目標に戦っていくつもりだ」

 

(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)

 

 

 

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