04/07
【バーレーンGP・日曜日】小林可夢偉「セーフティカーさえなければザウバーと戦えることは分かった」
バーレーンGP決勝は途中までマルシア勢を上回り、3回ストップ作戦のザウバー勢を2回ストップ作戦で迎え撃つ体制に入っていた小林可夢偉だったが、セーフティカー後は大きくペースを落とし15位で完走することとなった。
決勝後の可夢偉は落胆の色を見せたが、それは大きな手応えを得たがゆえだ。
ーー今日はどんなレースでしたか?
「全体的に見ると上手く行かなかったレースでしたね。最後にセーフティカーが入ったことで戦略が全部狂って、残念な結果になってしまいましたね。それにプラス、マクラーレンが止まってくれたおかげでマルシアが13位で完走して、コンストラクターズランキングがまた11位に下がって振り出しに戻った感じです(苦笑)」
ーー最初から2ストップの予定だった?
「うん、それで行けてる予定やったんやけどね」
ーーあのまま行ってればザウバーと……。
「戦えてたくらいやったよね。序盤のペースは悪くなかったんですよ。全然問題なくて、ターゲット通りザウバーと戦えてて。マルシアは眼中に入ってなかったし。そういう意味では、作戦通り戦えてたんです」
ーーで、セーフティカーが明けてからペースが1分45秒台に沈み込んで……。あれはタイヤのせい?
「タイヤのタレもあったけど、燃費。1周分足りなかった。1周遅れでフィニッシュする予定で行ってたから(苦笑)。最初から56周分しか積んでなくて、セーフティカーが出(てラップダウンを挽回させられ)た瞬間に終わり、みたいな」
ーーそれでセーフティカー明けのレース終盤は極端な燃費走行をしていたんだ?
「直線の半分くらいアクセルを開けてるんやもん。もう戦えへんでしょ。あれがなければ最後ザウバーと戦えてたと思うんやけど。ロータスはちょっと速いですけどね。完全に戦略ミスですね。運も悪かったけど。しかもマクラーレンが突然止まるしね、はぁ〜、疲れたぁ……」
ーー気分的に疲れた?
「最後のスティントなんか、無言やったもん。『あ〜あぁ……』って感じで(苦笑)。レース中にあんな直線で半分もアクセルオフするなんて、ないですよ。ドMやで。まぁしょうがないし、運が悪いとしか言いようがないけどね」
ーー1周目にポジションを落としたのは?
「スタートは普通にいったんですけど、ターン8で目の前でマルドナドとかトロロッソが暴れてくれて、ちょうどその後ろにおったからグジャグジャってなって」
ーーそれでマルシアやチームメイトに前に行かれたんだ?
「いや、それは直線に入ったところでオーバーテイクボタンを使おうと思ったら、なんか知らんけどスイッチがおかしくてパワーオフになって、『ブルルルル〜』って失速して。それで抜かれたんです」
ーーノートラブルでレース週末を終えて、次に向けた手応えは?
「まぁザウバーとちゃんと戦えてるっていうのは良いニュースやし、今回のデータを元にセットアップの煮詰めもして、次はアップデートも来るし、期待しましょう!」
(text and photo by 米家 峰起)
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