RACE【レース】

20141121-02

 

 アブダビGP木曜日の時点では、ケータハムは1つしかない最新型フロントウイングを小林可夢偉ではなくウィル・スティーブンスに与えるべく「45」のカーナンバーを貼り付けていた。これにはケータハムならではの事情があった。

 

 ベルギーGPから投入した新型リアカウルはうち1つが日本GPフリー走行のクラッシュで壊れ、可夢偉は日本GPとロシアGPを旧型のカウルで走らざるを得なかった。しかし今回ケータハムはこの

新型カウルをアブダビに追加で用意して可夢偉にも与えた。

 

 ただし新たに用意されたカウルはベースカラーのグリーンを塗装する時間的余裕がなく、カラーリングは緑色のカッティングシートを貼り付けている。

 

 しかし日本GPから投入された最新型フロントウイングはまだ1つしかなく、これは可夢偉ではなく新人スティーブンス用に用意されていた。というのは、スティーブンスがケータハムと交わした契約にその最新型フロントウイングを使用することという条項が含まれていたからだという。スティーブンスはある程度の持ち込み資金をチームにもたらしているようだ。

 

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 もちろん可夢偉側はこれに抗議し、最新型フロントウイングをエースドライバーである可夢偉に与えるよう管財人であるフィンバー・オコネルと木曜から延々と話し合いを続けているが、FP-1ではスティーブンスに最新型が与えられた。新型フロントウイングはダウンフォース量が豊富で、リア寄り過ぎたCT05のエアロバランスを大きく改善させてコーナリング性能とブレーキングスタビリティを高めてくれるため、その恩恵は大きい。

 

 問題は、契約の形態だ。可夢偉が旧経営陣と交わした契約の元で走っているのに対し、スティーブンスは先週金曜日に正式にチームの管財人となったオコネルと契約を交わしている。この契約対象の違いが事情を複雑なものにしている。可夢偉側の契約に関するクレームは旧経営陣に対してなされるべきものであり、それを受けた旧経営陣から管財人に対して通達されることになる。可夢偉側の不手際ではなく、チームが今置かれた複雑な事情による困難に直面しているというわけだ。

 

 本当にチームの価値を上げたいのなら、エースドライバーである可夢偉に最高のパーツを与え、ザウバーよりも上のポジションでレースを終えてパフォーマンスをアピールするという方法をチームが選択してくれることを願うばかりだ。

 

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(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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  • コメント (1)
  1. bule
    • bule
    • 2014年 11月 21日

    シャーシはどうなんでしょうか?
    今までエリクソンが使っていたシャーシ番号のほうが良いイメージがあります。

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