11/09
【ブラジルGP・土曜】F・アロンソ「予選の無線は問題じゃない。テレビに映らないことはたくさんある」
金曜はエンジンブロー、予選では8位に沈み、Q1ではアタック中に「どうなってるんだ!」と無線で叫ぶなど、厳しい週末を強いられているフェルナンド・アロンソに、予選後の心境を聞いた。金曜のブローはマイレージを使い切っただけで、Q1の無線もその直後に「OK、OK、チャージしてアタックし直すよ、大丈夫だと思う」と冷静に無線交信するなど、外から見るほど状況は悪くない。
ただしウイリアムズとのコンストラクターズ3位争いは断念し、ランキング4位を守ることに集中すると宣言した。
ーーまた予選でERSにトラブルが起きていたようですが?
「Q1で最初のアタックラップを走り始めた時に、きちんと準備ができていなかったんだ。ガレージから出たままの状態でバッテリーが空っぽになっていて、リチャージするためにもう1周走らなければならなかった。もちろん1周目がタイヤ的にはベストだったわけだけど、まぁQ1は1周をまとめてタイムを出すだけで通過できるし、実際にQ3まで進むことができたんだから、予選全体の流れには何も影響はなかったんだけどね。別に大きなことじゃないよ。今日はあと0.1秒速ければ5位だったし、決して悪い結果ではない。
そこだけを取り上げられてテレビに流れるとものすごいことが起きたように感じられるかもしれないけど、テレビに映っていないところではこういうことが何百も起きているんだよ」
ーーフェラーリはERS関連の問題が多いのでしょうか?
「1年を振り返って見れば、シーズン当初からバッテリーやERSトラブルが多発していた。オーストラリア、マレーシア、バーレーンでは予選でトラブルが出ていた。ベルギーでもグリッドでバッテリーに問題が発生してエンジンが始動できずに走り出せなかったし、モンツァではエンジンがブローした。確かに不運な面もあったけど、今年はマシンが複雑化しているからトラブルの数で言えば他のチームも似たようなものだと思うよ」
ーー昨日まではキミ・ライコネンに後れを取っていましたが、今日挽回したのはなぜですか?
「僕らがトライしたセッティングがあまり良くなくてマシンバランスが悪かったこともあるけど、昨日は使っていたパワーユニットがキミに比べて古かったし、そのせいでパフォーマンスが低かったんだ。でも今日は2台でほぼ同じパワーユニットだったから満足できるパワーが出ていた。アブダビGPでも問題なく使えると思うよ」
ーー今週末のソフトとミディアムのタイヤ選択については?
「路面のコンディションは非常に良かったしグリップは高かった。タイヤもきちんと機能していたよ。明日は多少のグレイニングやデグラデーションはあるだろうけど、ソフトとミディアムならダンプコンディションや多少の雨が降っても特に問題ないだろうね」
ーー明日のレースはどこまでいけそうですか?
「ポジションを挽回するためには何らかの助けが必要だろうし、雨まじりで複雑なコンディションになれば何かが起きるかもしれない。上位勢がリタイアすれば上位でフィニッシュできるかもしれない。明日はライバルより前でフィニッシュすることが重要だよ。今の僕らにとってはコンストラクターズランキング争いが最優先事項だけど、もうウイリアムズと争うのは難しそうだし現実的にならなければならない。マクラーレンに対してランキング4位を守らなければならないし、オースティンでは彼らの前でゴールできたから、明日も同じようにそれを目指すだけだよ」
ーーインテルラゴスはあなたが得意としているサーキットですが、優勝は?
「もちろんすぐにでも勝ちたいよ。2回のタイトルはここで決めているし、過去13回レースをした中で8回表彰台に乗っているし、ツキも良くて大好きなサーキットだよ。だからここでレースをするのも大好きだ。これからの将来でまた勝てれば良いね」
(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)
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