RACE【レース】

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 インテルラゴス・サーキットは2014年ブラジルGP開催に先立ってサーキットを全面的に再舗装し、危険性が指摘されていたピットレーン入口の改修を行なった。これはパドックエリアの改善を含めた大型改修計画の一部として行なわれたもの。その新たなピットレーン入口を解説しておこう。

 

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 最終コーナーのレーシングラインに重なる位置でまっすぐに減速しなければならなかった従来のピットレーン入口は危険性が高かったため、最終コーナーイン側を埋め立ててスペースを拡大し、S字状にピットインするラインを形成した。

 

 モントリオールのピット入口のようにまずは全開のままレーシングラインから分かれてピットへと向かい、S字で減速した後にさらに80km/hのピットレーン速度規制区間に入る(白線部分)。

 

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 S字の内側にはインカット防止のためにプラスチック製ボラードが立てられている。

 

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 ランオフエリアを含めたスペース自体は広いが、ピットレーン入口へのラインはやや狭く、全開からのS字へのアプローチでは飛び出すマシンも現われるかもしれない。

 

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 本コースとピットレーンとの間にはコンクリートウォールが伸び、その末端はアーチを描くように内側へ回り込んでいる。さらにクラッシュ防止のためにタイヤバリアが設置されている。

 

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 ただしタイヤバリア内部の一部にはタイヤよりも衝撃吸収能力の高い発泡ウレタンフォームが充填されている。

 

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 タイヤバリアが設置されたあたりのピットレーン入口には、滑り止めのレイングルーブが刻まれている。その幅と深さはご覧の通り(横のiPhone6と比較)で、グルーブはかなり深めに刻まれている。

 

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 最終コーナーから進行方向にピット入口と本コースを見たところ。本コースが従来通りのラインを描いているのに対して、コース内側のスペースが拡大し、ピット入口が内側にえぐり込まれているのが分かる。従来のピット入口は、その先に見える上り坂のピットレーンの延長線上にあった。つまりS字のクランクぶんだけ入口がイン側にオフセットされたことになる。

 

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 本コースとピット入口に向かうラインの間には大きなゼブラゾーン(後半部は斜線が引かれていないが)が生まれた。このゼブラゾーンを4輪で乗り越えると、インカットしたとみなされる。

 

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 最終コーナーのエイペックス付近に本コースからピット入口への分岐点がある。こちらがピット入口の分岐点を進行方向に見たところ。内側から伸びる点線が本コースのイン側を示すライン。右側のラインがピット入口へのラインで、ピットインする際にはここをアウト側から超えてピットインしてはならない。

 

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 ただし、夜になるとピット入口のS字状クランクには別の点線が引かれていた。あまりに急すぎるためFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングからサーキット側に修正要請が出されたのか、ピットレーン入口のラインは描き換えられることになるようだ(木曜夜時点では未確認)。

 

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 ピット出口側もコース内側にスペースが拡大され、ピットレーン出口がイン側に移動。これによってエス・ド・セナ(ターン2)のアウト側のランオフエリアが拡大されている。従来はガードレールまでのスペースが充分ではなかったが、改修後はターマックのランオフエリアが装備されている。

 

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 なお、最終コーナーのアウト側にはクラッシュバリアが導入されている。外壁はガードレールと同様の薄い金属板。その内側に発砲ポリウレタン製の衝撃吸収構造が備え付けられている(白くペイントされた箇所)。

 

 これはアメリカのオーバルサーキットなどで導入されているタイプのクラッシュバリアで、タイヤバリアとは違ってマシンが埋まって一気に衝撃を吸収してしまうのではなく、バリアに沿ってマシンを滑らせるような形で減速させるタイプのバリアだ。

 

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 なお、サーキットは全面的に再舗装がなされており、このような深い黒色のアスファルトになっている。エス・ド・セナの出口やターン5出口など、川が流れることが避けられない箇所には前出のピット入口と同様のレイングルーブが広範囲にわたって刻まれている。

 

 【追記】金曜朝の時点でピット入口の修正は行なわれていない。ひとまずこのままの状態でセッションが行なわれる。

 

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(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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