RACE【レース】

20140730-03

 

 予選Q1での失火によってピットスタートを強いられたルイス・ハミルトンだが、決勝では見事な追い上げで3位表彰台を獲得した。ニコ・ロズベルグを先行させろというチームからの指示に従わなかったことでチームオーダー無視の疑惑が沸き起こったが、本人はそれもレースのうちだと確信犯であったことを言外に認めた。難しい問題が起きたときのような深刻な表情はしておらず、むしろかなり上機嫌で饒舌。そこに罪悪感は感じられず、あの行為はハミルトン本人にとっては当然のことだったのだろう。

 

ーーニコ・ロズベルグとの攻防とチームからの指示がありましたが、それについて教えてください。

「正しかったのか間違っていたのか、僕にはまだよく分からない。彼がもう一度ピットインしなければならないことは分かっていたけど、少なくとも僕としては彼と戦っていたし、僕が彼を簡単に前に行かせれば彼が後で僕を抜き返して僕の前でフィニッシュすることも分かっていた。それはチャンピオンシップ争いでも非常に大きな意味を持つ。これについては後で(チーム内で)きちんと説明するつもりだよ」

 

ーー彼に譲ってあげるつもりはなかった?

「実際、彼は僕を追い越せるほど充分に近付いてもいなかったし、僕もフェルナンドやダニエルに対して後れを取りたくなかったから(抜かせるために)ペースは落としたくなかった。それも、彼のレースをよくするためにね。どうしてチームが僕にそんな指示をしたのか理解できなかったよ。その指示にはものすごくショックを受けた」

 

ーー土曜はマシンが燃料漏れで出火しピットスタートになりましたが、ロズベルグよりも上位の3位という結果は大きな意味がある?

「ああいうトラブルが続くと、言葉では言い表せないような苦しみを味わうことになるんだ。それを乗り越えるのは本当に簡単なことじゃない。それでもそこから翌日のレースに臨み、アタックしすぎず、ミスも犯さず、様々なことを踏まえつつ後方からレースを戦って結果を出さなければならない。だからこそこの結果はきっと優勝よりも価値のあるものだし、満足できるものなんだ」

 

ーーイギリスGPでは家族の支えで乗り越えましたが、今回はどのように立ち直った?

「昨日はニキ(・ラウダ)と夕食に行って、彼の誕生日だったからちょっとしたいたずらをしたり、楽しんだよ。僕はピッツァを食べて、チョコレートもちょっと食べて、映画を見た。今週は家族がそばにはいなかったけど、ここには素晴らしいファンがたくさんいるし、彼らからもらったポジティブなエネルギーのおかげで乗り越えることができた。今朝もファンからの手紙をもらって、そこに書かれていた言葉が本当に僕の心を奮い立たせてギアを入れてくれたんだ。結果でお返しできて良かったよ」

 

20140730-04

 

(text by 米家 峰起 / photo by MercedesAMG)

 

 

 

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